テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は12日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)は第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (1-7), 7-6 (12-10), 4-6, 3-6で敗れウィンブルドン史上最多8度目のタイトル獲得とはならなかった。
『選手使用のオフィシャルタオル』第3セット、序盤でブレークされたフェデラーが、ゲームカウント2ー3とジョコビッチにリードを許したところで雨が降り始め、試合は一時中断を余儀なくされた。
2012年の決勝戦では、
A・マレー(英国)と接戦を強いられたフェデラーだったが、屋根が閉められて再開された試合ではフェデラーがマレーを退け7度目の優勝を手にしていた。しかし今回は同じ展開にはならなかった。
「雨は自分にとって悪いタイミングで降ってきてしまった。」とフェデラーは振り返った。「もうちょっと早くか遅いタイミングだったら良かった。あのタイミングだと、その中断をアドバンテージにする事は出来なかった。」
「負けるより勝てた方が良かったはずさ。同時に、現在世界ランク1位の選手相手に負けたんだ。恐らく負けても仕方のない相手だと思う。」とフェデラーは敗戦をしっかり受け止めていた。
一方、勢いに乗るジョコビッチは、第4セットでは2度のブレークをフェデラーから奪い勝利を決めると、今大会3度目の優勝を飾った。
ジョコビッチは「彼(フェデラー)は大会を通して素晴らしいテニスを見せていた。決勝の舞台に立つに相応しい。彼は自身のレベルを下げずに戦って来ると思っていた。どのポイントを取るにも全力を尽くさなければならなくなる。トロフィーを掲げたいと願うなら、この試合に勝つ必要があった。」と、フェデラーとの試合への思いを語っていた。
(STATS - AP)
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