テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は12日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が2連覇を達成させた。第2シードの
R・フェデラー(スイス)に7-6 (7-1), 6-7 (10-12), 6-4, 6-3で勝利。世界ランク1位のジョコビッチはコーチの
Bo・ベッカー(ドイツ)に並ぶ3度目のウィンブルドン優勝トロフィーを手にした。
決勝戦、王者ジョコビッチは今大会好調のフェデラーに13本のサービスエースと46本ものウィナーを放った。最後はフォアハンドのウィナーを決めて2時間56分で勝利。「ロジャー(フェデラー)がいいプレーをしていたから、簡単な試合ではなかった。限界を超えなければ彼には勝てない。」とジョコビッチ。
今年の全仏オープンで生涯グランドスラム達成を阻まれ、悔しい想いをしていたジョコビッチは「努力をして、練習を重ねてここまできた。」と話した。
両者は今回が40度目の対戦で、20勝20敗となった。昨年の決勝はジョコビッチがフルセットの末に勝利していた。今回のウィンブルドン連覇は2003-2007年に5連覇したフェデラー以来となった。
また、コーチのベッカーに並ぶ3度目の優勝については「今夜はお祝いだね。ここまで本当に長い道のりだった。彼(ベッカー)と一緒に頑張ってきた。僕の活躍に貢献してくれた。」とジョコビッチ。過去は2011・2014年に優勝、今回で3度目の頂点。
最後に「優勝トロフィーを手に出来たのはチームの皆や妻のおかげ。」と感謝の言葉を送った。
一方、敗れた33歳のフェデラーは3年ぶりのタイトル獲得とはならなかった。もしジョコビッチに勝利した場合、歴代最多ウィンブルドン8度目の優勝、さらにオープン化以降で最年長のタイトル獲得となっていた。フェデラーのウィンブルドン7勝は
P・サンプラス(アメリカ)、W・レンショー(英国)に並ぶ歴代最多タイの記録。2003-2007・2009・2012年に優勝を飾っている。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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