テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は、5日に行われる男子シングルス準決勝で、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が生涯グランドスラム(全てのグランドスラムである全豪、全仏、全英、全米での優勝)へ向けて第3シードの
A・マレー(英国)と対戦する。
2008年の全豪オープンで自身初のグランドスラム優勝を飾ったジョコビッチは、2011年全豪オープンでの2度目の優勝を始め、ウィンブルドンと全米オープンを制する活躍を見せた。
しかし、全仏オープンでは2012年は決勝戦、2013年は準決勝、そして2014年は再び決勝戦で敗退。その全ての敗北が
R・ナダル(スペイン)によるものだった。
今年の全仏オープンでもナダルと対戦したジョコビッチ。しかし、今年は準々決勝と言う早いラウンドでの舞台だった。センターコートであるコート・フィリップ・シャトリエで行われた準々決勝で、ジョコビッチはナダルを7-5, 6-3, 6-1のストレートで下し、過去の敗戦のリベンジを果たした。
「これは大きな勝利さ。今夜この喜びを楽しみたいと思っている。」と準々決勝後に喜びを語ったジョコビッチ。この敗戦でナダルは、今大会の連勝を39で止められた。
しかし、ジョコビッチは「明日はまた新たな一日。そしてまだ先へ進まなければならない。まだ準々決勝が終えただけ。まだまだタイトル獲得へ戦わなければならない。そのためにこの大会へ来たのだから。」と、今後の試合へ気を引きしめていた。
もし全仏オープンで優勝を飾ると、28歳のジョコビッチは男子テニス史上8人目となる生涯グランドスラム達成となる。それはナダル、
R・フェデラー(スイス)、
A・アガシ(アメリカ)、D・バッジ(アメリカ)、R・エマーソン(オーストラリア)、
R・レーバー(オーストラリア)、F・ペリー(イングランド)に次ぐものとなる。
過去8度のグランドスラム優勝を誇るジョコビッチは、ここまで27試合連続勝利と今季絶好調。対するマレーもここまで15試合連続勝利で、全てクレーコートで飾っている。そして、いずれもかつてテニス界を制した元選手がコーチを務めている。ジョコビッチは
Bo・ベッカー(ドイツ)、マレーは
A・モレスモ(フランス)がコーチとして指導している。
ジョコビッチはマレーとの対戦成績を18勝8敗と勝ち越しており、ジョコビッチが現在7連勝している。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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