テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は3日、男子シングルス準々決勝が行われ、悲願の全仏制覇を狙う第1シード
N・ジョコビッチ(セルビア)がビッグマッチを制した。過去9度の優勝を誇る第6シード
R・ナダル(スペイン)に7-5, 6-3, 6-1のストレート勝ち。5年連続のベスト4進出を決め、全仏でのタイトル獲得まで、あと2勝とした。
大会前から大きな話題だったのが、ジョコビッチとナダルの準々決勝。両者は順当に4回戦を突破し、誰もが望む準々決勝を実現させた。
接戦が予想されたが、ジョコビッチがナダルを圧倒する結果となった。
ウィナーの数は、ナダルの16本に対し、ジョコビッチは45本。トータルポイントではジョコビッチが102、ナダルは71と、大差をつけた。
両者は今回が通算44度目の対戦で、ジョコビッチはナダルとの対戦成績を21勝23敗とした。また、ジョコビッチは全仏オープンでナダルから初の勝利をあげた。
ナダルは全仏オープンで圧倒的な強さを発揮していたが、ジョコビッチに敗れたことで全仏通算70勝2敗とした。今回の敗戦が、このパリの地で2敗目だった。
試合後のオンコートインタビューで「ラファ(ナダル)と何度も全仏で接戦を演じてきた。ラファを心からリスペクトしている。」と、ナダルについて話したジョコビッチ。
今季ナダルは不調で、以前は少なくともマスターズ1大会は必ず優勝して全仏オープンに出場していたが、今年は前哨戦マスターズ3大会で無冠だった。
ジョコビッチは「彼(ナダル)の今季クレーシーズンはベストではないかもしれない。けど、ラファと試合をする時は、簡単ではない。」と、コメント。
ジョコビッチが全仏オープンで優勝すると、生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)達成となる。
全仏初制覇に向けてジョコビッチは準決勝で、第3シードの
A・マレー(英国)と第7シードの
D・フェレール(スペイン)の勝者と対戦する。
(コメントはWOWOWから抜粋)【ノヴァーク・ジョコビッチ vs ラファエル・ナダル 全仏オープン対戦成績】
<2015年>
・準々決勝 N・ジョコビッチ 7-5, 6-3, 6-1 R・ナダル
<2014年>
・決勝 R・ナダル 3-6, 7-5, 6-2, 6-4 N・ジョコビッチ
<2013年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 3-6, 6-1, 6-7 (3-7), 9-7 N・ジョコビッチ
<2012年>
・決勝 R・ナダル 6-4, 6-3, 2-6, 7-5 N・ジョコビッチ
<2008年>
・準決勝 R・ナダル 6-4, 6-2, 7-6 (7-3) N・ジョコビッチ
<2007年>
・準決勝 R・ナダル 7-5, 6-4, 6-2 N・ジョコビッチ
<2006年>
・準々決勝 R・ナダル 6-4, 6-4, 途中棄権 N・ジョコビッチ
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