テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)で、四大大会初優勝を狙っていた第5シードの
錦織圭(日本)は、準々決勝で第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)にフルセットで敗れ、大会から姿を消した。第2シードの
R・フェデラー(スイス)、第6シードの
R・ナダル(スペイン)もベスト4を前に敗れたため、残る4人のうち誰がタイトルを獲得しても、全仏オープン初優勝となる。
現在勝ち残っているのは、第1シードで世界ランク1位
N・ジョコビッチ(セルビア)、第3シード
A・マレー(英国)、第8シード
S・ワウリンカ(スイス)、第14シード ツォンガの4人。
準々決勝、ジョコビッチは過去9度の全仏オープン優勝を誇るナダルとの大一番に完勝し、5年連続のベスト4進出。ジョコビッチが全仏オープン初優勝すると、悲願の生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)達成となる。
そのジョコビッチと準決勝で対戦するのは、世界ランク3位のマレー。ジョコビッチ同様、今季クレーで無敗のマレーは絶好調と言っていい。グランドスラムでは2012年の全米オープン、2013年のウィンブルドンでタイトル獲得しており、今回は大会初優勝と3度目の四大大会タイトル獲得を狙う。
ジョコビッチはマレーとの対戦成績を18勝8敗としており、今回が通算27度目の激突。
一方、ジョコビッチとマレーの反対側の山であるボトムハーフでは、ツォンガとワウリンカが決勝進出をかけて対戦する。
準々決勝でツォンガは、地元の声援を一身に受け、日本のエース錦織をフルセットの激闘の末に下し、大会2度目の4強入りを決めている。また、ツォンガは四大大会優勝の経験がなく、地元で初優勝を目論む。
対するワウリンカは、2009年の全仏オープンで優勝したフェデラーとのスイス勢対決をストレートで制し、ツォンガとの準決勝へ駒を進めた。2014年の全豪オープン覇者ワウリンカは、自身2度目のグランドスラムタイトルを狙う。
両者は今回が7度目の対戦。過去の対戦成績は3勝3敗となっている。
男子シングルス準決勝2試合は、大会13日目の現地5日13時(日本時間6月5日の20時)から、センターコート・フィリップ・シャトリエで行われる。
>>全仏オープンドロー表<<
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