テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は4日、女子シングルス準決勝が行われ、大会2度の優勝を誇る第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が第23シードの
T・バシンスキー(スイス)に4-6, 6-4, 6-0で逆転勝利し、バシンスキーの挑戦に苦しむも最後は圧倒し、第13シードの
L・サファロバ(チェコ共和国)が待つ決勝に駒を進めた。
逆転で勝利したセリーナは体調が悪く、思うように今日の練習が出来ていなかった。さらに試合中もポイント間やゲーム間でも体調の悪さが伺えたが、その中でも女王の意地を見せた。
両者は今回が3度目の対戦となり、セリーナはバシンスキーとの対戦成績を3勝0敗とした。
この試合、セリーナはバシンスキーに左右に揺さぶられ、走らされる苦しい展開を強いられる。なんとかセリーナもウィナーを決めてチャンスを作るも、バシンスキーに先にブレークされて第1セットを落とす。
あとがなくなったセリーナは、第5ゲームでサービスを入れて粘るも、バシンスキーの強烈なリターンを返せず、このセットも先にブレークを許してしまう。しかし、ここからギアを上げたセリーナが、その後2度ブレークに成功して第2セットを奪い返す。
勝敗のかかる第3セットでは、セリーナの強烈なストロークが光り、バシンスキーを圧倒。このセットでは1ゲームもバシンスキーに与えない強さで逆転勝利をおさめた。
過去同大会でセリーナは、2002年に大会初優勝を飾っており、その後2013年に決勝で
M・シャラポワ(ロシア)を下して2度目のタイトル獲得を果たしている。今回は快進撃を続けるバシンスキーの挑戦に苦しみながらも勝利し、大会2年ぶり3度目の優勝に王手をかけた。
一方、セリーナに敗れたバシンスキーは今大会、第16シードの
M・キーズ(アメリカ)、第4シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)らを撃破する活躍を見せ、グランドスラム初の4強入りを果たした。今回は女王セリーナとの準決勝に駒を進めるも、グランドスラム初の決勝進出とはならなかった。
また、大会後に発表される世界ランキングでは、15位に浮上することが確定している。
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