テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は4日、女子シングルス準決勝が行われ、第13シードの
L・サファロバ(チェコ共和国)が2008年全仏覇者で第7シードの
A・イバノビッチ(セルビア)を7-5, 7-5のストレートで撃破し、四大大会初の決勝進出を決め、念願の初タイトル獲得まであと1勝に迫った。
両者は今回が9度目の対戦となり、サファロバはイバノビッチとの対戦成績を6勝3敗とした。
この試合、序盤にイバノビッチにブレークされてリードを許したサファロバ。ストロークのミスが目立ったが、徐々に角度あるショットが決まり始め、オープンコートを作ってチャンスをしっかりポイントに繋げる。ゲーム終盤では、ラリーで主導権を握り、2度ブレークに成功したサファロバが第1セットを先取。
勢いに乗ったサファロバは、第2セットでも先にブレークに成功する。しかし、粘るイバノビッチに苦戦する場面もあり、大事なセットでダブルフォルトを何度も犯してしまう。第10ゲームでは、サファロバにマッチポイントが来ていたが、イバノビッチの攻めに守ってしまい、ブレークされる。
しかし、ここから立て直したサファロバが、ラリーを制して第11ゲームで再び大きなブレークに成功して、サービングフォーザマッチとなった第12ゲームをしっかりキープして勝利をおさめた。
初優勝をかけてサファロバは決勝で、第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)と第23シードの
T・バシンスキー(スイス)の勝者と対戦する。
過去の全仏オープンでは、2007年と2014年の4回戦進出が最高成績。グランドスラムでは昨年のウィンブルドンでグランドスラム初の4強入りを果たしている。
今大会は4回戦で昨年覇者で第2シードの
M・シャラポワ(ロシア)を破り、ここまで1セットも落とさない安定した勝ち上がりを見せており、今回はイバノビッチに勝利してグランドスラム初の決勝進出を果たした。
また、今回決勝進出を果たしたサファロバは、大会後に発表される世界ランキングでは念願のトップ10入りが確定している。
一方、敗れたイバノビッチは、2008年の全仏オープンでグランドスラム初の優勝を飾っており、その後発表された世界ランキングでは、世界ランク1位の座にのぼりつめた。
しかし、その後のグランドスラムではベスト4を前に敗れており、思い通りの結果を残せていなかった。今年の全豪オープンは、1回戦で予選勝ち上がりの
L・フラデカ(チェコ共和国)に敗れて初戦敗退を喫していた。
今回もサッカードイツ代表のキャプテンでイバノビッチのボーイフレンド、シュバインシュタイガーが見守る中での準決勝となったが、2008年の全仏オープン以来で四大大会4度目の決勝進出とはならなかった。
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