テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は3日、女子シングルス準々決勝が行われ、第23シードで世界ランク24位の
T・バシンスキー(スイス)がノーシードから勝ち上がった
A・ヴァン=ウィットバンク(ベルギー)を6-4, 7-5のストレートで下し、自身初の四大大会ベスト4進出を決めた。試合後、バシンスキーは4強入りの喜びと、これまでの人生経験も語った。
25歳のバシンスキーは、これまでの全仏オープンで2回戦の壁を超えたことがなかった。その他のグランドスラムでも3回戦進出が最高成績。昨年の全仏オープン時は世界ランク112位だったバシンスキー。その時は予選から出場し、本戦の舞台に立っていた。
バシンスキーは数年前、テニスから離れてレストランで働いていた時期もあった。そして、ホテル経営を学ぶために学校へ通うことも考えていた。
「その経験がフォアハンドやバックハンドなどのプレーに活かされているかわからないけど、謙虚さを持てるようになった。」と、語るバシンスキー。
準々決勝、最後マッチポイントでバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めたバシンスキーは「本当に信じられない。」と、自分の今の状況を受け入れられていないようだった。
今回、バシンスキーの4強入りは、2004年の全豪オープンで
P・シュニーダー(スイス)が準決勝進出して以来となる、スイス人女子選手としてグランドスラムでのベスト4進出となった。
決勝進出をかけてバシンスキーは、第17シードの
S・エラーニ(イタリア)を6-1, 6-3で一蹴した第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)と準決勝で対戦する。
これまで2度の対戦で、いずれも敗れているバシンスキーは「もう、ここまで来たら次に誰と対戦するかなんて関係ない。」と、無心で試合に臨む意気込みを語っていた。
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