テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、女子シングルス3回戦が行われ、過去2度の全仏制覇をしている第1シードの女王
S・ウィリアムズ(アメリカ)が逆転劇を演じた。この日、第27シードの
V・アザレンカ(ベラルーシ)に3-6, 6-4, 6-2の逆転勝ちをおさめた。今回の勝利は、全仏オープンでの通算勝利数が50勝目。これでセリーナは、グランドスラム4大会全てでの通算勝利数50勝達成となった。
現地30日の目玉試合として、センターコートであるフィリップ・シャトリエに組まれた、この試合。
現女王セリーナと元女王アザレンカ。この2人が3回戦で顔を合わせるのは、好カードでもあり、あまりにも早いラウンドでの対決となった。
第1セットを落としたセリーナは、第2セットに入ってからもアザレンカの強打におされた。反撃の糸口を見出そうとするが、リズムが掴めない状況。
しかしポイントをとった時には声を出し、自分自身に喝を入れたセリーナのショットにキレが生まれ始め、第2セットの第8ゲームでブレークに成功。結果、第2セットをとり、勝敗はファイナルセットへ。
第3セットに入ると、アザレンカのパワーテニスに再びおされ第1ゲームでブレークを許すも、第3ゲームから5ゲーム連取する猛攻で、セリーナが逆転勝利をおさめた。
両者21本の凡ミスを犯したこの試合、セリーナは10本のサービスエースと41本のウィナーを決めていた。
両者は今回が通算19度目の対戦で、セリーナはアザレンカとの戦績を16勝3敗とした。
4回戦でセリーナは、ノーシードの
S・スティーブンス(アメリカ)と対戦する。
2002・2013年の全仏女王セリーナは、これまでキャリア通算66度のツアー優勝、近年は世界ランク1位の座に君臨している。
また、過去の全仏オープンで波乱に見舞われており、2012年は
V・ラッツァーノ(フランス)に敗れて初戦敗退、昨年は2回戦でG・ムグルザにストレート負けを喫して2回戦で姿を消していた。
一方、敗れた現在世界ランク27位のアザレンカは、元世界ランク1位の実力者。グランドスラムでは2012・2013年の全豪オープンで2連覇。これまで全豪オープンを含むとツアー通算17勝している。
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