毎年シーズン開幕と同時にオーストラリアのパースで行われる国別対抗のエキシビション大会であるホップマン・カップは5日に行われたグループAの試合で、アメリカがイタリアを3勝0敗で下し1勝を上げた。
この日のパースは最高気温44度を記録し、1991年以来の最高気温となった。会場のスタジアムは暑さを避けるために屋根が閉じられながらの試合となった。
女子シングルスに登場した
S・ウィリアムズ(アメリカ)は、試合開始直後はまだ体の準備が出来ておらず、時差ぼけもあり
F・ペネッタ(イタリア)との試合で、第1セットをゲームカウント0-6で落としてしまう。しかしそこでセリーナがとった行動は、モーニングコーヒーを飲むことだった。
そしてそれが功を奏したのか、そこから見事な逆転劇を見せ、0-6, 6-3, 6-0でペネッタから勝利を飾った。
セリーナは試合後、奇跡だったとジョークを交え「なぜかコーヒーを体に入れないといけないって感じてしまったの。」とその時の気持ちを語っていた。
そしてコーヒーをボール・パーソンにもらう前には、大声で笑いながら主審と大会主催者に確認する場面もあった。
「1杯だけエスプレッソが欲しいと尋ねたの。それはルール違反にならないかも聞いたわ。だってそんな事、これまでした事がなかったから。体を起こすのに必要だったの。」とセリーナは振り返っていた。
18度のグランドスラム優勝を誇るセリーナは、このラウンドロビンで行われるホップマン・カップは普段の試合よりプレッシャーが少ないと語りながらも、子供の頃から指導を受けている実の父親のリチャード氏にアドバイスを求めてもいた。
「お父さんはこう言ったの。“セリーナ、お前は既に色んな事をやり遂げて来たんだ。自分自身を楽しみなさい。大丈夫、もっと良いプレーが出来るはずさ。”って。だから“OK、もうちょっとリラックスしよう。そして自分の知っているテニスをしよう。”って思えるようになったの。」と、試合後にセリーナが父からのアドバイスを明かしていた。
その後に行われた男子シングルスでは、
J・イズナー(アメリカ)が
F・フォニュイーニ(イタリア)を5-7, 7-5, 7-6 (7-4)で下し、セリーナとイズナーのペアのミックスダブルスでも、ペネッタ/ フォニュイーニ組を下し、アメリカが勝利を飾った。
この日行われたグループBでは、イギリスがフランスを2勝1敗で下し、1勝を飾った。
男子シングルスでは
A・マレー(英国)が
B・ペール(フランス)を6-2, 7-5で下し、イギリスがまず1勝を飾った。続く女子シングルスでは
A・コルネ(フランス)が
H・ワトソン(英国)を6-2, 6-2で倒し対戦成績を1勝1敗とした。
勝敗を決めるミックスダブルスでは、マレー/ ワトソン組がペール/ コルネ組を6-4, 2-6, 10-8のフルセットで退けイギリスが勝利を上げた。
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