テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、地元の期待を一身に受ける第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)が第5シードの
錦織圭(日本)に6-1, 6-4, 4-6, 3-6, 6-3の激闘の末に勝利し、大会2度目のベスト4進出を果たした。試合後ツォンガは、地元フランスの観客の前で喜びを爆発させた。
敗れた錦織が手を振り会場を後にした。
それとは対照的に、地元で大接戦を制したツォンガは、土のコート上に「Roland, je t'aime,(ローランドを愛している)」と右足で書き、その文字の上に大の字で寝転び、勝利の喜びを表現した。
錦織戦、ツォンガは得意のサービスが好調で、風が強い中でダブルフォルトを1本犯すも、10本のサービスエースを決めた。第5セットの第9ゲーム、ツォンガのサービング・フォー・ザ・マッチのゲームではでは、1ポイント目で222キロのサービスを錦織に叩き込んだ。
ツォンガにとって地元フランスはアドバンテージ。センターコートであるフィリップ・シャトリエの観客は、ツォンガがポイントをとるごとにヒートアップしていった。
第1セットからエンジン全開のツォンガは、キレのあるショットで錦織を攻め込み、凡ミスを犯しても笑顔が出るほど試合を楽しんでいるようだった。
ツォンガと錦織は今回が通算6度目の対戦。ツォンガは対錦織戦を2勝4敗とした。
準決勝でツォンガは、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカは準々決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)にストレートで勝利している。
全仏オープンで2度目の4強入りを決めたツォンガ。最初に準決勝へ進出した時は2013年で、その時は準々決勝でフェデラーを破っての勝ち上がりだった。
30歳のツォンガは、これまではツアー大会11勝、世界ランキングでは2012年に記録した5位が自己最高位。グランドスラムでは2008年の全豪オープンで決勝進出を果たしており、その時は決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ準優勝に終わった。
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