テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は31日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク74位の
T・ガバシュビリ(ロシア)をストレートで退け全仏オープン初の準々決勝進出、さらに日本男子で1933年以来となる82年ぶりベスト8入りの快挙を達成した第5シードの
錦織圭(日本)が試合を振り返った。
錦織は「嬉しいですね。まず初めてのゴールを突破出来たのはとても嬉しいです。」とまずは喜びを語った。
この日、現地パリは雨が降ったり止んだりと不安定な天候だった。その影響で錦織の前に組まれていた第1試合が途中で2時間半ほど中断した。
「ちょっとやりにくかったですね。球も重くなってきますし、前の試合も中断したりして待つ時間もあったので、いつもとは違った環境の中で試合をした感じでした。」とコメント。
会場に登場した時から錦織に大きな声援が飛んでいたことについては「日本じゃないところでたくさんの応援をしてもらえるは嬉しいですね。やる気も自然と出てきます。」と答えた。
4回戦で対戦したガバシュビリについて「1番の彼の武器はやっぱりフォアなので、なるべく良いタイミングで打たせないように結構速いタイミングで左右に振り分けることを意識してプレーしてました。彼(ガバシュビリ)に止まってフォアで打たれると結構どちらにも打ってこれる選手なのでそこだけには気を付けてやってました。」と振り返った。
錦織は試合中、スコアを間違えてコートチェンジする場面があった。集中するとスコアを間違えることがたまにある錦織は「セットを6-2で取ったと思ったので(笑)」と微笑みながら答えた。
また、試合中にコートに持ち込むラケットの本数については「今日みたいに曇りで雨で湿度もあってという日は難しいので、2種類は準備します。合計10本か11本、それくらい気を付けて試合に臨みました。」と明かした。
大会初のベスト4進出をかけて錦織は、地元の熱い声援を受ける第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦することが決まっている。
両者は過去に5度対戦しており、対戦成績は錦織から4勝1敗と分が良い。
ツォンガは同日行われた4回戦で、好調の第4シード
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を破っての勝ち上がり。
シーズン序盤戦は右腕の怪我により欠場していたが、マイアミ・オープン男子から復帰。復帰後は思い通りの成績が残せていないが、今大会で今季初のベスト8進出を決めている。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>全仏オープン男子ドロー表<<
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