テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は28日、
B・ベッカー(ドイツ)の棄権により、第5シードの
錦織圭(日本)が不戦勝で大会1番乗り2年ぶりの16強入りを果たした。大会初のベスト8進出をかけて、世界ランク43位
L・ロソル(チェコ共和国)と同74位
T・ガバシュビリ(ロシア)の勝者と4回戦で対戦する。錦織を含むシード勢が順当に勝ち進むと、第4シード
T・ベルディヒ(チェコ共和国)の準々決勝、そして第2シード
R・フェデラー(スイス)との準決勝が見えてくる。
4回戦は大会8日目の31日を予定しているため、休養と調整期間を手にする事が出来た錦織。
世界ランキングではロソルとガバシュビリのどちらが勝ち上がってきても、錦織は過去の対戦で勝ち越しており、世界ランキングでトップ40位以下の2選手。
波乱の多い赤土最高峰の大会ではあるが、錦織にとって上位進出のチャンスが広がってきた。
もし錦織が4回戦に勝利すると、第4シードのベルディヒと対戦する可能性が高く、対ベルディヒ戦では3勝1敗としており相性が良い。
そのため、第2シードのフェデラーと顔を合わせる事も十分にあり得る。フェデラーと対戦する事になると、通算6度目の顔合わせ。過去5戦のうち、2013年マドリッド・マスターズでのクレーで錦織が1勝している。
今季のクレーコートシーズンで好成績を残している錦織は、今大会1回戦で地元
P・H・マチュー(フランス)、2回戦で
T・ベルッチ(ブラジル)にいずれもストレート勝ちをおさめた。
>>全仏オープン男子ドロー表<<【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退
R・ナダル(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退
N・ジョコビッチ(セルビア) 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7
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