テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク40位の
T・ベルッチ(ブラジル)に7-5, 6-4, 6-4のストレート勝ちをおさめた第5シードの
錦織圭(日本)。試合後、錦織は四大大会初優勝に向けて確かな手応えを感じていた。
「嬉しいですね。今日は少し緊張もありましたし、相手も強かった。3セットで勝てて嬉しいです。」
センターコートであるフィリップ・シャトリエで試合を行ったのは、錦織にとって2度目の事だった。
「特に緊張はなかったですね。試合に入る時はセンターコートっていうのを考えていなく、忘れてたくらいだった。そんなに舞い上がったりする事は最近はなくなりましたね。」
最初にセンターコートで戦ったのは2013年の4回戦、その時はクレーコートで圧倒的な強さを誇る
R・ナダル(スペイン)との試合。ナダルにはストレートで敗れたが、2度目のセンターコートは当時と状況が全く違う。
今季はバルセロナ大会で2連覇、マドリッド・マスターズでベスト4、ローマ・マスターズでベスト4と結果を残している錦織は、自信を持って全仏入りしている。
この日のベルッチに錦織は苦しんだ。24本のウィナーを決めてくるベルッチのショットは「球が重かった」と、錦織がコメントするほど強烈だった。
自身のプレーについては「ストロークも良かったですね。特に中盤はバックのダウンザライン(ストレートへのショット)のウィナーだったり。バックで左右に振っていけたので、そこはすごく良かったところだと思います。」と、錦織。
3回戦では第32シードの
F・ベルダスコ(スペイン)を大接戦の末に破った世界ランク48位の
B・ベッカー(ドイツ)と対戦する。
(コメントはWOWOWから抜粋)【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退 R・ナダル 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退
N・ジョコビッチ(セルビア) 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7
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