テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日、男子シングルス2回戦が行われ、四大大会初優勝を狙う第5シードの
錦織圭(日本)は元世界ランク21位の
T・ベルッチ(ブラジル)に苦戦するも、我慢のテニスで7-5, 6-4, 6-4のストレート勝ちをおさめ、2年ぶりの3回戦進出を決めた。
両者は今回初の対戦となった。
この試合の第1セット、錦織はフィーリングが合わなかったのか、ストロークの凡ミスが見られ、本来のプレーを発揮出来ずにいたが、両者サービスキープが続く中、第11ゲームでようやくブレークに成功。続く第12ゲームをサービスキープして第1セットを先取。
ペースを掴み始めた錦織は、第2セットに入る4ゲーム連取。その後はベルッチに追い上げられるも、世界5位の力を見せつけてこのセットをとり2セットアップ。
第3セットでは、第3ゲームでブレークに成功した錦織が、その後ベルッチに主導権を渡すことなく、3回戦進出を決めた。
錦織は、今大会1回戦で元世界ランク12位の
P・H・マチュー(フランス)にストレートで勝利して2回戦進出。
今季のクレーコートシーズンでは、バルセロナ大会で2連覇、昨年準優勝のマドリッド・マスターズでは好調
A・マレー(英国)に敗れるもベスト4進出。更に、ローマ・マスターズでは王者
N・ジョコビッチ(セルビア)に雄叫びをあげさせるほどの善戦を繰り広げ、8強入りを果たしている。
昨年の全仏オープンでは、足の負傷により万全ではない状態で臨んで初戦敗退。今年は故障もなく、クレーコートでの結果も残しているため、昨年より良い状態で全仏オープンに挑めている。
グランドスラムでは昨年の全米オープン決勝進出が自己最高成績。今大会で四大大会初のタイトル獲得を狙う。
勝利した錦織は、同日に行われた2回戦で世界ランク34位の
F・ベルダスコ(スペイン)を大接戦の末に破った世界ランク48位の
B・ベッカー(ドイツ)と3回戦で対戦する。
一方敗れたベルッチは、今大会2年連続2回戦進出。先日行われたジュネーヴ・オープン決勝で、世界ランク44位の
J・ソウサ(ポルトガル)をストレートで下して今季初優勝、キャリア4勝目をあげた。
ベルッチがこれまで獲得したタイトル4つは全てクレーコートでの優勝。そのため、サーフェスではクレーでのプレーを得意としている。世界ランキングでは、2010年に記録した21位が自己最高位。
【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退
R・ナダル(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退 N・ジョコビッチ 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7
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