テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、大会初優勝を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク87位の
J・ニエミネン(フィンランド)に6-2, 7-5, 6-2のストレートで勝利し、念願の生涯グランドスラム達成に向けて前進した。
>>全仏オープン関連商品はコチラ<<ジョコビッチは過去の全仏オープンで、2012・2014年と決勝進出を果たすが、いずれもクレー王者の
R・ナダル(スペイン)に敗れて優勝を阻まれているため、四大大会では全仏オープンのみタイトル獲得に至っていない。
今回、両者は6度目の対戦となり、ジョコビッチが勝利したことで通算対戦成績を5勝1敗とした。
この試合の第1セット、ジョコビッチにはどこか余裕が見え、ニエミネンに1度もブレークチャンスを与えずにこのセットを先取。
このままジョコビッチのペースで進むかと思われたが、第2セットに入って調子を上げてきたニエミネンに、左利きから繰り出される強烈なパッシングを次々に決められ、第4ゲームでブレークを許してしまう。
焦りを見せるジョコビッチは、12本もの凡ミスを犯し苦戦を強いられるも、第9ゲームでようやくブレークバックに成功。第11ゲームではカウント0-40から5ポイント連取で2度目のブレーク、さらに第12ゲームはラブゲームでこのセットをもぎ取る。
その後は、ペースを完全に取り戻したジョコビッチがニエミネンを押し切って2回戦進出を決めた。
今季ジョコビッチは、全豪オープン決勝で
A・マレー(英国)を下して優勝。
また、マスターズ大会であるインディアンウェルズ・マイアミ・モンテカルロ(マドリッドは欠場)、さらに先日行われたローマと、出場したマスターズ4大会全てでタイトルを獲得し、今回の全仏オープンへ最高の状態で出場している。
今季好調のジョコビッチ、現役選手で生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)を達成している
R・フェデラー(スイス)とナダルに続く、3人目の達成者となるべく、今大会の優勝を狙う。
勝利したジョコビッチは2回戦で、
G・ミュラー(ルクセンブルグ)と
P・ロレンジ(イタリア)の勝者と対戦する。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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