男子テニスツアーのドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、賞金総額2,503,810ドル、優勝賞金505,000ドル)は26日、シングルス準々決勝が行われ、ラッキールーザーの18歳B・コリッチが第3シードの
A・マレー(英国)を6-1, 6-3のストレートで破り、自身2度目となるATPツアーでの準決勝進出を決めた。
第2セットで2ー1とリードしたコリッチは身震いをする場面があった。「この試合に勝てると思い始めていた。だから、ちょっと考えすぎてしまったんだ。でもその2ゲーム後にはまた集中力が戻って来ていた。」とコリッチはその時の状況を説明していた。
今回勝利した世界ランク84位のコリッチは、現在男子世界ランクのトップ100位内での最年少である。
コリッチはこの日、マレーに1度もブレークポイントさえ与えず、これで自身2度目となるATPツアーでの準決勝進出を決めた。コリッチが初めてATPツアーの準決勝進出を果たしたのは、昨年10月のスイスはバーゼルで行われたスイス・インドア大会で、
R・ナダル(スペイン)を下してベスト4入りしていた。
今大会へは予選から出場しており、予選最終戦ではF・マルティン(フランス)に接戦の末敗れたが、
P・コールシュライバー(ドイツ)の欠場からラッキールーザーとして本戦入りを果たしていた。水曜日に行われた2回戦では、第3セットのタイブレークで、6ー6となったところで対戦相手の
M・バグダティス(キプロス)が痙攣を起こして試合続行が不可能となり、コリッチに勝利が転がり込んでいた。
「こうして本戦で戦えるのもラッキーだった。そして昨日も幸運が転がり込んで来たんだ。昨日の試合は2度のブレークを許して1ー4だったし、その後も3ー5と敗戦目前だったんだからね。でもこれがテニス。そしてこれが人生なんだ。そしてこんな勝利も手に出来た。」とコリッチはこの勝ち上がりに驚きを隠せずにいた。
コリッチは初の決勝進出を懸けて第2シードの
R・フェデラー(スイス)と準決勝で対戦する。前年度チャンピオンのフェデラーはこの日、
R・ガスケ(フランス)と対戦したが、フェデラーが第1セットを6ー1で先取したところでガスケが腰の痛みを訴え棄権を申し入れていた。
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