テニスのグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、賞金総額17,748,600ドル)は30日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が昨年覇者で今大会第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)を7-6 (7-1), 3-6, 6-4, 4-6, 6-0のフルセットで下し、2年ぶり5度目の決勝進出を決めた。
激しいストローク戦となったこの試合、先にチャンスが訪れたのはワウリンカで、ジョコビッチは第7ゲームで先にブレークを許す。
しかし、直後の第8ゲームでサービス&ボレーをミスしたワウリンカのすきをついたジョコビッチが、ラブゲームでブレークバックに成功する。
その後両者サービスキープが続きタイブレークに突入すると、ジョコビッチが2ポイント目でミニブレークに成功し、5ポイント連取し7-1で第1セットを先取する。
ワウリンカがサービスの第2セットでは、ジョコビッチが第1ゲームで先にブレークチャンスを掴むがワウリンカにしのがれる。
第6ゲーム、30-40の場面でジョコビッチこのセット唯一のダブルフォルトをここで出してしまいブレークを許す。このブレークでジョコビッチは第2セットを落とす。
第3セット第2ゲームでジョコビッチが先にブレークに成功するが、第5ゲームでワウリンカがフォアハンドのウィナーを2度続けて決めポイント先行すると0-40でジョコビッチがバックボレーをミスしブレークを許す。
第10ゲーム、デュースに持ち込んだジョコビッチは1度目のセットポイントでワウリンカの強烈なセンターへのファーストサービスを返し、そのボールをワウリンカがフォアハンドで返すがネットにかけ、ジョコビッチが第3セットを取った。
第4セットでもジョコビッチが第2ゲームで先にブレークに成功するが、直後の第3ゲームでブレークバックを許す。
第7ゲームではラブゲームでブレークを許したジョコビッチが第4セットを落とし、ファイナルセットへ突入する。
ファイナルセットでは第1ゲーム、ワウリンカのバックハンドのダウンザラインがアウトという判定に対し、ワウリンカがチャレンジを要求し、インとなりブレークチャンスが訪れるがジョコビッチがしのぐ。
最後はワウリンカが放ったフォアハンドのクロスがインという判定に対し、ジョコビッチがチャレンジする。そのボールがアウトとなりジョコビッチが長い第1ゲームをキープする。
チャレンジを要求したジョコビッチは判定がアウトと分かり、判定したラインパーソンを見て笑顔を見せた。
このゲームをキープしたジョコビッチは、ワウリンカに苦戦するもののさらにギアを上げたジョコビッチが6ゲーム連取し、3時間30分の激戦を制した。
最後のポイントはワウリンカのフォアハンドのクロスがサイドラインを割り、ワウリンカは2連覇を成し遂げることができなかった。
両者は20度目の対戦となり、ジョコビッチはワウリンカに17勝3敗、全豪オープンでの対戦成績を2勝1敗とし、昨年の全豪オープン準々決勝のリベンジを果たした。
《ジョコビッチvsワウリンカ 全豪オープン準々決勝》全豪オープン2008・2011・2012・2013年と3連覇、4度の優勝を誇るジョコビッチは5度目の優勝をかけ、決勝で第6シードの
A・マレー(英国)と対戦する。
マレーとは全豪オープンで2011年決勝、2012年準決勝、2013年決勝で3度対戦しており、全てジョコビッチが接戦を制し勝利している。
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