テニスのグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、賞金総額17,748,600ドル)は27日、男子シングルス準々決勝が行われ、地元期待の19歳、
N・キリオス(オーストラリア)は第6シードの
A・マレー(英国)に3-6, 6-7 (5-7), 3-6のストレートで敗れ、グランドスラム初のベスト4進出とはならなかった。
この試合、キリオスは第1セット第6ゲームで先にブレークを許す。第8ゲームでは2度のブレークチャンスをしのぎ、長いサービスゲームをキープし反撃を伺うが、ブレークチャンスを作ることができなかった。
第2セットでキリオスはマレーにブレークチャンスを与えずにサービスキープに成功するが、マレーのサービスゲームでわずか6ポイントしか取ることができず、ブレーク出来ずにタイブレークに突入する。
タイブレークでは先にミニブレークを許すも、マレーのダブルフォルトもあり追いつく。しかしキリオスが5-6で迎えた12ポイント目、ネットにつめたキリオスはマレーにロブを決められ2セット連取される。
第3セット第6ゲーム、キリオスはダブルフォルトでマレーにブレークチャンスを与えるが、フォアハンドのウィナーでしのぐ。マレー3度目のチャンスでネットに出たキリオスは、マレーが放ったロブをまた抜きショットで返すがドロップボレーを決められこのセットも先にブレークを許す。
しかし第7ゲーム、この試合初めてキリオスにブレークチャンスが訪れると2度目のチャンスでブレークバックに成功する。
しかし直後の第8ゲームでフォアハンドのエラーを犯し再びブレークを許した。
マレーのサービスング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲーム、最後はマレーにフォアハンドの逆クロスを決められ、2時間5分で敗れた。
地元の応援によりキリオスは大健闘し、マレーとのストローク戦やスーパーショットを披露し、会場を大いに沸かせた。
マレーはキリオスの強打にスライスを効果的に使い、ベースラインよりも後ろに下がりキリオスの速い展開を抑え、ストローク戦に持ち込みミスを誘い、カウンターを決めた。
両者は2度目の対戦となり、前回対戦した昨年8月に行われたロジャーズ・カップ2回戦に続き、キリオスはマレーに0勝2敗とした。
《マレーvsキリオス ロジャーズ・カップ2回戦》敗れたキリオスは全豪オープン初のベスト8進出、グランドスラム初のベスト4進出を逃すも昨年のウィンブルドン以来2度目のベスト8となった。
現在世界ランク53位のキリオスはベスト8進出したため、2月2日に発表される世界ランキングで30位台にまで浮上する。
勝利したマレーは準決勝で第3シードの
R・ナダル(スペイン)を6-2, 6-0, 7-6 (7-5)で下した、第7シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。
マレーは全豪オープン2010年に決勝に進むも
R・フェデラー(スイス)に敗れ準優勝、2011年は
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ準優勝、2013年もジョコビッチに敗れ準優勝と、3度決勝に進むも優勝経験の無いマレーは今回初優勝を狙う。
また、この試合にはワン・ダイレクションのナイル・ホーランが試合を観戦していた。
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