テニスのグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、賞金総額17,748,600ドル)は25日、男子シングルス4回戦が行われ、19歳の
N・キリオス(オーストラリア)が
A・セッピ(イタリア)を5-7, 4-6, 6-3, 7-6 (7-5), 8-6の大逆転勝利をおさめ、大会初のベスト8入りを決めた。
両者は昨年の全米オープンで初めて対戦しており、その時はキリオスがストレートで勝利している。今回キリオスは、セッピとの対戦成績を2勝0敗とした。
この試合、会場はキリオスを応援する地元の観客であふれ、大いに盛り上がりを見せた。
第1セットは第11ゲームでキリオスがバックハンドストロークでミスをしてブレークを許し、セッピにこのセットをゲームカウント5-7で先取される。
第2セットの第4ゲームでは、キリオスにブレークチャンスが訪れるもそれをしのがれる。キリオスは強烈なサービスでセッピを攻めるも、第9ゲームでセッピに逆クロスにフォアハンドウィナーを決められ、ブレークを許す。第1セットに続き、2セット連取された。
第3セットでは、第2ゲームでキリオスにブレークに成功したキリオスがそのまま勢いに乗り、25分でこのセットをゲームカウント6-3で取り返す。
第4セットは第12ゲームでセッピに2本のマッチポイントがきていたが、それをキリオスがサービスエース2本連続で決めてしのぎ、両者サービスゲームキープでタイブレークへ突入。先にミニブレークに成功したキリオスがタイブレークの7-5と2セット連取する。
ファイナルセットでは、キリオスが第2ゲームで先にブレークに成功し、ゲームカウント3-0とリードするも、セッピが粘りを見せて第7ゲームでブレークバックされる。第9ゲームでもブレークチャンスを与えたキリオスだが、大事な場面で得意のサービスを入れてそれをしのいだ。そして最後はセッピのバックハンドがアウトし、キリオスが3時間32分の大接戦を制し、大逆転勝利となった。
準々決勝でキリオスは、第6シードの
A・マレー(英国)と第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)の勝者と対戦する。
19歳のキリオスは、昨年のウィンブルドン4回戦で当時世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)を破りベスト8進出を果たし、準々決勝で
M・ラオニチ(カナダ)とのビッグサーバー対決は敗れるものの一躍注目を集めた。
《ナダル破った19歳キリオスの記事はこちら》今大会は1回戦で
F・デルボニス(アルゼンチン)、2回戦で第23シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)、3回戦で
M・ジャジーリ(チュニジア)を下して4回戦に進出し、今回セッピに2セットダウンとなるも観客の声援に応えて大逆転勝利をおさめた。
過去同大会では、2012・2013年に予選に出場するも予選1回戦敗退、昨年は2回戦で
B・ペール(フランス)に接戦の末に敗れた。今回は全豪オープンで初のベスト8進出を決めた。
一方、敗れた世界ランク46位のセッピは、今大会1回戦で
D・イストミン(ウズベキスタン)、2回戦で第29シードの
J・シャーディ(フランス)を下し、3回戦では優勝候補の1人であった第2シードの
R・フェデラー(スイス)を破る金星をあげて4回戦進出となり、今回地元オーストラリア勢のキリオスとのアウェー戦の中、2セットアップとリードしていたが、逆転を許してグランドスラム初のベスト8進出とはならなかった。
《セッピ フェデラー撃破の記事はこちら》
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