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飛躍の錦織 明暗を分けた5月

男子テニスで錦織圭(日本)は2014年シーズンをアジア人男子自己最高位の5位で終え、54勝14敗、ツアー4勝、全米オープンでグランドスラム初の準優勝、ツアー・ファイナルズでは準決勝進出と飛躍の年となった。

錦織は2014年5月に行われた大会で、ムチュア・マドリッド・オープン、全仏オープンに出場した。

4月に出場したバルセロナ・オープン・サバデルでは完璧なテニスを見せクレーで初タイトルと獲得。クレーでの才能を開花した錦織はムチュア・マドリッド・オープンでは更なる飛躍を遂げた。

昨年のムチュア・マドリッド・オープン3回戦ではR・フェデラー(スイス)を破る大金星を上げていた。

《フェデラー破った錦織「最高の勝利の1つ」》

当時世界ランク12位でこの大会の成績によっては初のトップ10入りの可能性があった錦織は第10シードで出場。

上位8シードまでしか1回戦は免除されないため錦織は1回戦でI・ドディグ(クロアチア)と対戦する。錦織はドディグに対し、第2セットで1度ブレークを許すも4度のブレークチャンスから3度のブレークに成功し安定した強さを見せつけ6-4, 6-4で勝利した。

2回戦ではG・ガルシア=ロペス(スペイン)と対戦。ガルシア=ロペスは4月に行われたハッサン2世グランプリで優勝、翌週に行われたモンテカルロ・マスターズではA・ドルゴポロフ(ウクライナ)、T・ベルディヒ(チェコ共和国)を下し、ベスト8進出。準々決勝のN・ジョコビッチ(セルビア)戦では第1セットを先取しジョコビッチを苦しめた。

全仏オープンでもS・ワウリンカ(スイス)を下す金星を上げ、地元のG・モンフィス(フランス)に敗れるも4回戦進出を果たした。

そのガルシア=ロペスに対し錦織は6-3, 6-1、わずか1時間4分で勝利し、自身のブログでは「2セット目は何を打っても入る状態で完璧でした。」と振り返っていた。

続く3回戦ではM・ラオニチ(カナダ)と対戦。後にラオニチとはこの年4度対戦する1戦目、錦織は第6ゲームで先にブレークを許すが、第9ゲームでブレークバックに成功、第10ゲームでは2度のセットポイントをしのぎタイブレークを制すと、第2セットは両者サービスキープが続き再びタイブレークに入るがここでも勝負強さを発揮し、7-6 (7-5), 7-6(7-5)のストレートで勝利した。

ベスト4に入ると初のトップ10が確定する錦織は準々決勝でF・ロペス(スペイン)と対戦する。錦織はストロークで主導権を握り、各セット1度ずつブレークに成功して6-4, 6-4で勝利したと共にキャリア初のトップ10入りを決めた。

決めた際に錦織は「(トップ10に入ったことに)あ、そうなんですか。知らなかったですけど、(トップ10に)入るのが目標だったので、ひとまずは嬉しいです。1週間入っただけでは意味がないので、まだ大会も続いてますし、これから1年を通してここにいれるよう頑張ります。」とオンコートインタビューで応えた。

この試合第2セットに錦織はメディカルタイムアウトを取っており、この時から腰を痛みを抱えていた。

準決勝はD・フェレール(スペイン)と7度目の対戦。クレーで初対戦となる両者、ファイナルセットではマッチポイントを握るも地元フェレールへの声援もありなかなか取りきれず、10度目のマッチポイントにして最後はフェレールのアウトで激戦を制し、マスターズ初の決勝進出、R・ナダル(スペイン)との対戦に駒を進めた。

この試合は年末に発表されたATPツアー・ベストマッチ・トップ5で2位にランクインした。

《錦織 今季ベストマッチに選出》

また決勝に進んだ時点で世界ランク9位が確定し、P・スリチャパン(タイ)と並ぶ、アジア人男子最高位とした。

フェレール戦の時も第2セット終了時にメディカルタイムアウトを要求し体を酷使していた。

翌日の決勝ではナダルを圧倒。第2セット中盤までは自身も「すいません自分で言いますけどこの日はすごかったです!うーん。かっこよかった。また自分でいいます。笑  試合中はそこまですごいと思ってなかったんですけど何度も映像で見ると完璧なテニスができてると。普段はナダルにいつも先にブレークされ追いかけるパターンなんですが先にブレークし2回目もブレークし、2セット目も1ゲーム目ブレークできて2−0,4−2とリードしてました。」とブログに綴っていた。

しかし第2セット第7ゲーム終了後にマッサージを要求した錦織は第8ゲーム以降精彩を欠き、第2セットを落とし第3セット途中で棄権を申し入れ悔しい準優勝となった。

怪我のため、翌週行われたBNLイタリア国際は欠場し、全仏オープンに出場。昨年は日本人男子として75年ぶりとなる4回戦進出を果たし、今年のクレーコートの活躍から期待されていたが、万全の状態で臨むことが出来ず当時世界ランク59位のM・クリザン(スロバキア)を相手にストレートで敗れた。

クレーシーズンの最後は残念な形で終え、クレーでのプレースタイルを確立し初タイトルを獲得した錦織にとって明暗を分ける形となったが、ポイント面でいうと来シーズン更にポイントを上げることが出来る可能性を残した。

【錦織圭 2014年5月戦歴】

<ムチュア・マドリッド・オープン>

・1回戦 勝利 I・ドディグ 6-4, 6-4
・2回戦 勝利 G・ガルシア=ロペス 6-3, 6-1
・3回戦 勝利 M・ラオニチ 7-6 (7-5), 7-6 (7-5)
・準々決勝 勝利 F・ロペス 6-4, 6-4
・準決勝 勝利 D・フェレール 7-6 (7-5), 5-7, 6-3
・決勝 敗退 R・ナダル 6-2, 4-6, 0-3 途中棄権

<全仏オープン>

・1回戦 敗退 M・クリザン 6-7 (4-7), 1-6, 2-6


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(2014年12月27日12時22分)
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