男子テニスで
錦織圭(日本)は2014年シーズンをアジア人男子自己最高位の5位で終え、54勝14敗、ツアー4勝、全米オープンでグランドスラム初の準優勝、ツアー・ファイナルズでは準決勝進出と飛躍の年となった。
錦織は2014年3月に行われた大会で、BNPパリバ・オープンとソニー・オープンの2大会に出場した。
BNPパリバ・オープンに4年連続、6度目の出場となる錦織は当時世界ランク21位、第19シードとして出場。1回戦は免除で初戦となる2回戦は
S・ヒラルド(コロンビア)と対戦。
ヒラルドとは2012年の同大会で対戦するもストレートで敗れ、唯一1敗している。
6度目の対戦となる今回はヒラルドを圧倒。わずか58分で勝利すると3回戦は元世界ランク2位のベテラン
T・ハース(ドイツ)と対戦が決まる。
初対戦となる今回は6-7 (3-7), 2-6のストレートで敗れた。
この敗戦を自身のブログで「出だしこそ良かったんですが少しずつ自分のミスが増えてしまい大事なところをおとしてしまいました。やはりマスターズともなると3回戦からタフな試合になります。ここを勝っていける実力をつけたいですね。」と試合を振り返った。
《錦織vsハース BNPパリバ・オープン3回戦》1週間空けて臨んだソニー・オープンでは4年連続、5度目の出場の大会、錦織は第20シードとして出場する。
過去の成績では2011・2012年は
R・ナダル(スペイン)、2013年は
D・フェレール(スペイン)に敗れ、最高成績は4回戦進出としている。
今大会も1回戦免除の錦織は2回戦で
M・マトセビッチ(オーストラリア)と対戦。マトセビッチとは今年の全豪オープン1回戦で3時間41分のフルセット戦を猛暑の中で制しているが今回は1時間19分で退けると、3回戦では錦織と同じく上昇中の当時世界ランク16位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦。
公式戦2度目の対戦となる両者、この試合も錦織がストレートで勝利するもブレーク出来たのは第2セットの第12ゲームのみとなる接戦だった。
4回戦ではD・フェレールと対戦。1年ぶりの対戦はフェレールの4度のマッチポイントをしのぎ、フルセットの末に勝利した。
準々決勝では
R・フェデラー(スイス)と3度目の対戦となり、前回対戦したムチュア・マドリッド・オープン3回戦では錦織が初勝利し、この日は1セットダウンから逆転で勝利し、
N・ジョコビッチ(セルビア)との準決勝に駒を進めた。
この勝利について錦織は「やはり彼に2回目勝ったというのは嬉しかったです。でもそんな単純な気持ちだけではなく、心の片隅ではまだフェデラーに打ち負かされたいという気持ちもあったり。。正直自分でもよくわかりません。同じ戦場に立ってる以上勝たないといけない相手なのですがやはりフェデラーという人物は僕の中で大きすぎます。でももちろん次もしやる時があっても勝ちたいです!!!」と勝利の喜びと複雑な心境を自身のブログで語っていた。
《錦織vsフェデラー ソニー・オープン準々決勝》しかし、連戦による疲労もあり股関節の痛みが再発。フェデラー戦を終え、歩くことも出来なくなった錦織は中1日では回復せず、ジョコビッチ戦を前に棄権を申し入れた。
ソニー・オープンではディミトロフ、フェレール、フェデラーというトップ選手を撃破し、クレーシーズンや全米オープン、ツアー・ファイナルズに通じる強さを見せつけた。
【錦織圭 2014年3月戦歴】
<BNPパリバ・オープン>
・1回戦 Bye
・2回戦 勝利 S・ヒラルド 6-1, 6-3
・3回戦 敗退 T・ハース 6-7 (3-7), 2-6
<ソニー・オープン>
・1戦目 Bye
・2回戦 勝利 M・マトセビッチ 6-4, 6-1
・3回戦 勝利 G・ディミトロフ 7-6 (7-1), 7-5
・4回戦 勝利 D・フェレール 7-6 (9-7), 2-6, 7-6 (11-9)
・準々決勝 勝利 R・フェデラー 3-6, 7-5, 6-4
・準決勝 敗退 N・ジョコビッチ 棄権
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