男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は12日、グループAの予選ラウンドロビン2試合目が行われ、第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)が第8シードの
M・チリッチ(クロアチア)を6-3, 6-1のストレートで下し1勝1敗とし、準決勝進出に向けて望みをつなげた。
両者は10度目の対戦となり、ベルディヒはチリッチに6勝4敗とし、最近の対戦ではウィンブルドン3回戦、全米オープン準々決勝と2連敗していたが、2月に行われたABNアムロ 世界テニス・トーナメント決勝以来の勝利となった。
第1セット第1ゲームでベルディヒが先にブレークすると、その後は両者サービスキープが続く。
第7ゲームでもベルディヒはブレークチャンスを掴むも、そこはチリッチがしのぎキープする。しかし第9ゲーム、このセット8度目のブレークチャンスからブレークに成功したベルディヒが43分で第1セットを先取する。
第2セットに入るとベルディヒが第3ゲームから5ゲーム連取し、1時間15分で勝利した。
ベルディヒは予選ラウンドロビン1試合目で
S・ワウリンカ(スイス)に1-6, 1-6の完敗を喫したがチリッチに勝利したことで準決勝進出に望みをつないだ。
《ベルディヒvsワウリンカ 予選ラウンドロビン1試合目》敗れたチリッチは1試合目で
N・ジョコビッチ(セルビア)に1-6, 1-6で完敗し、この日もベルディヒに敗れ2敗とした。
《チリッチvsジョコビッチ 予選ラウンドロビン1試合目》全米オープンで圧倒的強さを見せたチリッチだが、今大会では思うようなテニスが出来ておらず、ジョコビッチとの対戦ではわずかサービスエースが1度、ベルディヒ戦でも3度とチリッチの武器であるサービスが活かすことができていない。
今大会グループAにはN・ジョコビッチ、S・ワウリンカ、T・ベルディヒ、M・チリッチがおり、グループBには
R・フェデラー(スイス)、
錦織圭(日本)、
A・マレー(英国)、
M・ラオニチ(カナダ)が出場している。
予選ラウンドロビンを1勝する度に200ポイントが付与され、各グループの上位2名が準決勝に進出することができ、決勝に進出するとさらに400ポイント、優勝するとさらに500ポイントが付与され、全勝優勝の場合1500ポイント付与される。
また今大会の賞金は出場者に15万5千ドル(約1736万円)、予選ラウンドロビン1勝につき15万5千ドル(約1736万円)、全勝優勝した場合207万5千ドル(約2億3千万円)が与えられる。
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