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マレー「信じられない試合」

男子テニスツアーのバレンシア・オープン(スペイン/バレンシア、ハード、賞金総額約220万ユーロ/優勝賞金約39万ユーロ)は26日、シングルス決勝が行われ、第3シードのA・マレー(英国)T・ロブレド(スペイン)に握られた5本のマッチポイントを退け、3-6, 7-6 (7-5), 7-6 (8-6)の接戦を制して優勝を飾った。

第1セットを落としたマレーは、第2セットで先にブレークするもブレークバックを許しタイブレークへ。そこで2度のマッチポイントをロブレドに与え、2007年以来、5試合ぶりに敗れるかと思われたが、マレーが粘りセットオールへと並んだ。

勝敗を決める第3セットは両者譲らず再びタイブレークへともつれた。そのタイブレークでもロブレドに3度のマッチポイントを与えてしまうが、ここでもマレーが粘り、最後はマレーがバックハンドを決め、3時間20分に渡る激戦に終止符が打たれた。

「とても信じられないような試合だった。」とマレーは振り返った。「第2セットと試合の終盤は本当にレベルの高いテニスだった。大切な場面で良いプレーが出来たと思う。」と語り、今大会2009年以来となる2度目で、通算31回目の優勝を飾った。

両者は先月行われた深セン・オープンの決勝戦でも対戦しており、その時もマレーは5本のマッチポイントを凌いでロブレドを下していた。

試合の終盤には、お互い疲労の色が隠せず、足には痙攣を起こしている様子が観客からも手に取るように分かるほどの激しいラリーの応酬する試合だった。

32歳のロブレドは「驚くような試合で、観客も十分に楽しめた試合だったはずさ。こんな良い試合をしても、残念ながら一人が勝ち一人が負ける。それはほんのわずかな差なんだ。でも、試合と言うものはそう言うものさ。」と、詰めかけた地元のファンの声援へ答えていた。

この日の勝利でマレーは、男子ツアー最終戦へのポイントレースを5位へ浮上し、残る4枚の切符争いにへの可能性を高めた。


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