男子テニスツアーのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、賞金総額約59万ユーロ/優勝賞金約9万4千ユーロ)は18日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)が
V・トロイキ(セルビア)を6-4, 6-3のストレートで下し、大会初の決勝進出を決めた。
この試合マレーはファーストサービスが入った時、83パーセントと高い確率でポイントを獲得し、トロイキから4度のブレークに成功し1時間23分で勝利した。
両者は6度目の対戦となり、マレーはトロイキに6勝0敗と全勝している。
勝利したマレーは決勝で第4シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)を下した第1シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する。
11月9日から行われるATPワールドツアー・ファイナル6度目の出場を狙うマレーは、現在最終戦ランク10位となっているが、今大会決勝進出、さらに8位の
M・ラオニチ(カナダ)が今週行われているクレムリンカップで初戦敗退をしたため9位に上がることが確定し、決勝でフェレールに勝った場合、出場圏内の8位に浮上する。
マレーとフェレールは14度目の対戦となり、これまでの対戦成績ではマレーはフェレールに7勝6敗と勝ち越しているが、先週行われた上海マスターズでは逆転で敗れている。
《マレーvsフェレール 上海マスターズ》マレーは今季2度目の決勝進出となり、9月に行われたシンセン・オープンで今季初の決勝に進み、決勝では逆転で
T・ロブレド(スペイン)を下し、今季初優勝を飾った。
《マレー 今季初優勝》敗れたトロイキは、昨年7月に血液検査を拒否したことが原因で出場停止を命じられ、今年7月に復帰した。
出場停止によりランクが847位まで落ちたが、復帰後はチャレンジャー大会で2度の優勝を果たし、先月行われたシンセン・オープンでは2回戦でフェレールを下してベスト8進出を決めた。そしてランクを徐々に上げていき、現在127位にまでランクを上げてきている。
トロイキは今大会ベスト4進出したため、20日に発表されるATP世界ランキングでは110位付近にまで上がる。
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