男子テニスツアーのクレムリンカップ男子(ロシア/モスクワ、ハード、賞金総額約86万ドル/優勝賞金約14万ドル)は16日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク9位で第1シードの
M・ラオニチ(カナダ)が世界ランク116位の
R・ベランキス(リトアニア)に3-6, 6-4, 3-6のフルセットの末に敗れ、ベスト8進出を逃した。今回の敗戦により、最終戦ランクで8位のラオニチは11月9日から行われるATPワールドツアー・ファイナルの出場が危ぶまれた。
両者は今回が2度目の対戦となり、ラオニチとベランキスの対戦成績は1勝1敗となった。
今大会の上位シードは1回戦免除のため、ラオニチはこの試合が初戦となった。
この試合、ラオニチは15本のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時に76パーセントの確率でポイントを獲得するも、ベランキスに4度のブレークを許して1時間52分で初戦敗退となった。
ラオニチは先日行われた楽天ジャパン・オープン準決勝で、
G・シモン(フランス)を下して大会3年連続の決勝進出を果たすも、決勝では
錦織圭(日本)に大接戦の末に敗れ、3年連続の準優勝に終わった。
《準優勝のラオニチ「嫌気さす」》その後行われた上海マスターズでは2回戦で
J・モナコ(アルゼンチン)と対戦し、第1セットのゲームカウント2-5のところで途中棄権を申し入れ、3回戦進出とはならなかった。
現在、最終戦ランクで8位と射程圏内のラオニチは、すぐ下に位置付けている9位の
D・フェレール(スペイン)とはわずか35ポイント差しかなく、ラオニチにとってはどうしても欲しいのが今大会での優勝だったが、最終戦出場の残りの枠はさらに混戦となった。
勝利したベランキスは、第5シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦する。
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