20日から開催される男子テニスツアーのバレンシア・オープン(スペイン/バレンシア、ハード、賞金総額約220万ユーロ/優勝賞金約39万ユーロ)に出場予定だった世界ランク6位の
錦織圭(日本)が欠場することとなった。
今年の全米オープンで錦織は、
M・ラオニチ(カナダ)、
S・ワウリンカ(スイス)、王者
N・ジョコビッチ(セルビア)らを次々と下す快進撃でグランドスラム初の決勝進出を決めた。決勝では
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも、男子アジア勢初で自身初となるグランドスラム準優勝を果たした。
《錦織 全米オープンの記事はこちら》その後は、9月に行われたマレーシア・オープンの決勝で
J・ベネトー(フランス)を下して今季3度目の優勝、キャリア通算6度目をあげた。
マレーシア・オープンの翌週に行われた楽天ジャパン・オープンでは、連戦の疲れもあって錦織の身体は悲鳴を上げ始め、右臀部に不安要素を抱えた中の決勝でラオニチに勝利、大会2年ぶり2度目の優勝、さらに自身初の2週連続優勝を達成した。
《錦織 楽天オープンの記事はこちら》しかし、そのすぐ後に行われた上海オープンでは、初戦となる2回戦で
J・ソック(アメリカ)と対戦。コートに登場した時から、錦織の顔には連戦続きでの疲れが見えており、試合中でも動きにいつもの錦織は見られなかった。
さらに、第2セットではメディカルタイムアウトを要求。楽天ジャパン・オープンから違和感を感じていた腰の治療を受ける場面も見られた。
11月9日から行われるATPワールドツアー・ファイナルの出場を狙う錦織は、現在最終戦ランク5位で出場が射程圏内となっているが、今週大会出場なしでバレンシア・オープン欠場となると最終戦出場が危ぶまれる。
錦織の今後の出場予定は、27日から行われるBNPパリバ・マスターズとなっており、ここでの好成績が最終戦出場に必須となってくる。
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