5日に行われた男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)のシングルス決勝で、第4シードの
錦織圭(日本)が第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)を7-6 (7-5), 4-6, 6-4のフルセットで下し、大会2年ぶり2度目のタイトル獲得と、マレーシア・オープンに続いて自身初の2週連続優勝を果たした。
優勝後に行われた会見で錦織は「初めて2週連続で優勝したのですごく良かったです。」とコメント。
「全米オープン後はモチベーションを維持するのが難しかったです。というのは、私の夢だった全米オープンで決勝に行けたからだと思います。やっぱり、精神的に強いまま、集中し続けることが特に大変でした。」と全米オープン準優勝後について語った。
「特に今週は100パーセントの元気ではなかったです。それでも優勝したというのは、テニスの調子だけでは無く、フィジカル的にも良かったからだと思います。」
決勝で対戦したラオニチについては「ミロ(ラオニチ)のサービスを返すのが大変でした。私より高い確率でエースを決めていたと思います。インドアだったのでスピードも速かったです。」とコメントした。
さらに「第1セットでタイブレークに入って、自分はモチベーションが上がった。このタイブレークを逃したら、優勝を逃すことになると思ったからです。しかし、彼も上手く返すようになり、もっと積極的になって来ました。このゲームはミロ(ラオニチ)との最も大変なゲームの1つだったと思います」
「第3セットでは、彼にはいくつかのチャンスがありました。私は2度のサービスゲームをブレークされそうになりましたが、それを全てを凌ぐことが出来て嬉しいです。私はどうやって試合に勝てたかいまだに分からないですが、勝てて嬉しいです。」と試合を振り返った。
大会2年ぶり2度目の優勝を飾った錦織は、大会後に発表された世界ランキングで自己最高位の6位に浮上し、さらに最終戦ランクでは5位となり、日本人初出場に前進した。
《最終戦ランクの記事はこちら》現在開催されている上海マスターズに、錦織は第7シードとして出場し、10月8日に行われるシングルス2回戦で
J・ソック(アメリカ)と対戦する。
上海マスターズで準優勝以上の成績を残すと、錦織は最終戦出場が確定となる。
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