男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額6,521,695ドル/優勝金額798,540ドル)は8日、シングルス2回戦が行われ、第7シードの
錦織圭(日本)が世界ランク60位の
J・ソック(アメリカ)に6-7 (5-7), 4-6で敗れ、3回戦進出を逃した。
今大会の上位シード勢は、1回戦免除のため2回戦からの登場となり、錦織はこの試合が初戦となった。
両者は今回が2度目の対戦で、錦織とソックの対戦成績は1勝1敗となった。
コートに登場した時から、錦織の顔には連戦続きでの疲れが見えており、試合中でも動きにいつもの錦織は見られなかった。
この試合、錦織はソックに試合を通して13本のサービスエースを決められ、ソックのサービスに苦しんだ。
第1セットは両者サービスキープのままタイブレークに突入し、先にミニブレークを許した錦織がタイブレークの5-7で先取された。
第2セットでは、サービスキープに苦しむ場面もある中、第1セットと変わらず両者サービスキープが続いた。
しかし、ゲームカウント3-4終了後に錦織はメディカルタイムアウトを要求。先日の楽天オープンから違和感を感じていた腰のマッサージを受けてコートに戻った錦織だが、第10ゲームでこの試合初めてのブレークを許してしまい、初戦で姿を消すこととなった。
過去同大会で錦織は、2011年の準決勝で
A・マレー(英国)に敗れるもベスト4進出を果たしており、昨年は1回戦で
G・ディミトロフ(ブルガリア)、2回戦で
J・メルツァー(オーストリア)に勝利するも、3回戦で
JW・ツォンガ(フランス)に敗れてベスト8進出を逃した。
錦織は、今年の全米オープン決勝で
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも、トップ10選手らを下す活躍でアジア勢男子初のグランドスラム準優勝を飾った。さらに、先日行われたマレーシア・オープン決勝で
J・ベネトー(フランス)に勝利して大会初優勝と今季3勝目をあげた。
マレーシア・オープン後すぐ行われた楽天ジャパン・オープンでは、決勝で
M・ラオニチ(カナダ)を下して大会2年ぶり2度目のタイトル獲得、さらに自身初の2週連続優勝を果たした。
また、今大会で準優勝以上の成績を残していた場合、最終戦ランクで現在5位の錦織は日本人初となる最終戦出場が確定していたが、次回に持ち越しとなった。
一方、錦織に勝利した22歳のソックは、今年のウィンブルドンで
V・ポスピシル(カナダ)と組んでダブルスに出場し、決勝で
B・ブライアン(アメリカ)/
M・ブライアン(アメリカ)組を破って大会初の優勝を飾った。
過去同大会では、2013年に予選から出場するも本戦入りを逃しており、今回は本戦初出場となった。
今大会でソックは、1回戦で予選勝ち上がりの
B・トミック(オーストラリア)を接戦の末に下し、2回戦で錦織を破って大会初の3回戦進出を決めた。
3回戦でソックは、第10シードのディミトロフを下したベネトーと対戦する。
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