ATPが統括するシニア大会のチャンピオンズ・ツアーであるラ・グランデ・スフィーダ(イタリア/ジェノバ&ミラノ)へ出場するためにイタリア入りした元世界ランク1位の
I・レンドル(アメリカ)が、コーチ復帰について問われ「それにはまだ早い」と、その意思がまだない事を明かした。
「すぐにそうなるとは思わない。誰にも分からないさ。常に感じている事だが、正しい状況が必要だし、正しいタイミングも必要なんだ。それが6カ月先になるかも知れないし、4年先になるかも知れない。」と、レンドルはコーチ復帰について語っていた。
数日前、同じチェコ出身で現在世界ランク7位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)がレンドルへ自身のコーチになって欲しいとのリクエストを出す話し合いを持った事を明かしたが、「今は忙し過ぎる」との理由から断られたと発表していた。
レンドルは
A・マレー(英国)のコーチに就き、2012年に地元で行われたロンドン五輪での金メダル獲得、そしてその年の全米オープンではマレーのグランドスラム初優勝へ導くばかりか、2013年には地元で行われるウィンブルドンで、イギリス人として77年ぶりとなる悲願の優勝へも導く手腕を発揮していた。
「今は自分でプレーしているのが楽しいし、もうちょっと自由な時間を持つことを楽しんでいたいんだ。年間25週間も世界を飛び回るのはちょっと長過ぎさ。この年齢ではそれをしたいとは今は思わないんだ。」と、コーチ業についてコメントしていた。
ベルディヒは長い間レンドルと一緒に戦いたいと言って来たが、月曜日に自身のツイッターで「今日レンドルとテニスについて語り合い、素晴らしい時間を過ごした。結果は?彼は僕を助けたいとは言ってくれたけど、今は忙し過ぎるそうさ。」と呟いていた。
10月17日にジェノバで、18日はミラノで開催されるそのシニア大会には、レンドルに加え
J・マッケンロー(アメリカ)、
G・イバニセビッチ(クロアチア)、
M・チャン(アメリカ)が出場する。
イバニセビッチは現在
M・チリッチ(クロアチア)のコーチをしており、先に行われた全米オープンではチリッチの初優勝へ導き、その決勝戦でチリッチは
錦織圭(日本)を下していたが、その錦織のコーチにはチャンが就いている。
レンドル、マッケンロー、イバニセビッチ、チャンの4人が出場するシニア大会であるラ・グランデ・スフィーダは、17日にジェノバで準決勝を行い、18日にはミラノで準決勝の敗者同士で3位決定戦が、そして勝者同士で決定戦が行われる。
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