男子テニスでイタリア出身の
D・ブラッチアリ(イタリア)と
P・スタラーチェ(イタリア)が、八百長の疑いで告発される可能性があると、地元イタリアのメディアが水曜日に伝えた。
北イタリアのロンバルディア州クレモナの司法調査官が、サッカーの八百長問題に関するインターネットでの調査中に八百長の疑いがある会話を発見した。
その会話は、2007年の7月にブラッチアリと2011年にすでに逮捕されている会計士の間でスカイプを使って取り交わされたもので、ブラッチアリはロードアイランド州ニューポートでの大会で
S・ジェンキンス(アメリカ)との試合に不正工作をすると語っていた。
その試合はジェンキンスが6-2, 6-1で勝利している。
2011年には、後に逮捕される事となった賭博場の経営者が、スタラーチェがカサブランカ大会の決勝戦で不正を働く事に合意したと聞いていると語った。その決勝戦は
P・アンドゥハル(スペイン)が6-1, 6-2でスタラーチェを下していた。
クレモナの事案を任されている検察官のロベルト・ディ=マルティーノ氏は、この会話の信憑性について確信があるとAP通信に語っている。そしてディ=マルティーノ氏は、他の外国の選手も数名関与している可能性も示唆した。
「この事案を無視するわけにはいかない。しかし、現時点ではこれ以上は話せない。」とディ=マルティーノ氏は語っていた。
ブラッチアリとスタラーチェは、現段階では公に取り調べなどは受けてはおらず、両者はダブルスでペアを組み、今週ロシアはモスクワで開催しているクレムリン・カップ男子大会に出場している。そして水曜日に行われた1回戦で勝利を飾っている。
この八百長問題では、2011年中盤以降100人を越える人物が疑いを掛けられており、クレモナ、バーリ、ナポリの検察官がサッカーでの八百長などを調べている。それが枝分かれして他のスポーツにも広がっている。
36歳のブラッチアリは、シングルスでは2006年5月に自己最高位の49位を記録するも現在はダブルスのスペシャリストとして現役を続けている。33歳のスタラーチェはシングルスで2007年10月に自己最高位の27位を記録し、現在もダブルスに加えシングルスでも現役を続けている。
これまでも3人のイタリア出身選手が八百長で処分を受けている。それは
A・ディマウロ(イタリア)、G・ギャリンベルティ(イタリア)、
F・ルッツィ(イタリア)で、2007年から2008年にかけて、6週間から9カ月の出場停止処分を言い渡されている。
その他、男子テニス選手で八百長によって処分を受けたのは、2011年に
D・ケレラー(オーストリア)、2012年にD・サビッチ、そして今年
A・クマンツォフ(ロシア)が生涯出場停止処分と言う重い処分を受けた。
7月にはオーストラリアにある国際テニスの八百長組織で、1人が起訴され5人が逮捕されている。
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