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男子テニスツアーの上海マスターズ（中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル）は９日、シングルス３回戦が行われ、第３シードのＲ・フェデラー（スイス）が第１４シードのＲ・バウティスタ=アグ（スペイン）を6-4, 6-2のストレートで退け、ベスト８入りを決めた。

フェデラーは前日に行われた今大会の初戦となる２回戦で、Ｌ・マイェール（アルゼンチン）に５本のマッチポイントを握られる崖っぷちからの勝利をおさめていた。しかしこの日は一転。バウティスタ=アグに１度もブレークを許さず１時間１３分の快勝で準々決勝進出を果たした。

《フェデラー ピンチ切り抜け大勝利》

この試合へ向けてフェデラーがもっとも大変だった事は前日の試合からの回復だった。前日の試合が終わったのは日が変わった午前０時３０分だった。そして就寝したのは明け方になっていた。

「それが大会の中で一番タフな所さ。ただ良い集中を保ちつつ、イライラする事なく、チャンスを生かし、コートでは素晴らしいプレーをする事に心掛ける事さ。睡眠がとれない時は、それが崩れてしまう事もあり得るんだ。」と語るフェデラーは、来週発表の世界ランクでＲ・ナダル（スペイン）を抜き２位へ浮上する事が決まった。

フェデラーは準々決勝で、Ｊ・ソック（アメリカ）を6-3, 6-4で下したＪ・ベネトー（フランス）と顔を合わせる。

過去同大会でフェデラーは、２０１０年の決勝でＡ・マレー（英国）に敗れて準優勝となっており、昨年は３回戦でモンフィスに敗れてベスト８進出を逃した。今回は同大会初のタイトル獲得と４勝目を狙う。

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