男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル)は9日、シングルス3回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク85位の
M・ククシュキン(カザフスタン)に6-3, 4-6, 6-4の接戦の末に下し、同大会3年連続のベスト8進出を決めた。
両者は今回が初めての対戦となり、ジョコビッチはククシュキンとの対戦成績を1勝0敗とした。
この試合、第1セットでジョコビッチは、1度ブレークに成功してゲームカウント6-3で先取した。
第2セットでは、先にククシュキンにブレークを許したジョコビッチだが、ブレークバックに成功した。しかし、勢いをつけたククシュキンに押されたジョコビッチが第9ゲームでブレークを許し、このセットをゲームカウント4-6で落とす。
最終セットでは、両者サービスキープが続くも、第5ゲームでジョコビッチがブレークに成功してリードする。第7ゲームでは、0-40でジョコビッチがこのセット2度目のブレークのチャンスを迎えるが、それをすべてしのいだククシュキンがサービスキープ。
ククシュキンの粘りあるプレーと、スーパーショットに会場は盛り上がるもジョコビッチは第1シードの意地を見せ、最後はククシュキンのバックハンドのアウトで熱戦をものにした。
準々決勝でジョコビッチは、第5シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する。
世界ランク1位のジョコビッチは、先日行われたチャイナ・オープン男子の決勝で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦。ストレートで下して大会5度目の優勝と3連覇を達成した。
《ジョコビッチ優勝の記事はこちら》また、過去同大会で2009・2010年にベスト4進出しており、2012年は決勝で
A・マレー(英国)を、2013年は
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下して大会2連覇を達成した。今回は大会3連覇と、先週のチャイナ・オープン男子に続いて2週連続の優勝を狙う。
《ジョコビッチ同大会優勝の記事はこちら》一方、敗れた26歳のククシュキンは、昨年の同大会1回戦で
A・モンタネス(スペイン)に敗れており、今回は1回戦で
T・ロブレド(スペイン)、2回戦で第16シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を下しての勝ち上がりとなった。今回は大会初のベスト8入りを狙うも、王者ジョコビッチに敗れた。
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