男子テニスツアーのW&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ、ハード)は17日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第6シードの
D・フェレール(スペイン)を6-3,1-6, 6-2のフルセットで下し、優勝を果たした。
この試合、フェデラーはファーストサービスが入った時77パーセントの確率でポイントを獲得し、フェレールから3度のブレークに成功し、1時間42分で勝利した。
第1セット、フェデラーが1度のブレークに成功し、第1セットを先取するが、第2セットではファーストサービスの確率、サービスゲームのポイント獲得率が下がり、フェレールに2度のブレークを許し、5ゲーム連取される。ネットに出てもフェレールのパッシングショットで思うようなネットプレーができずこのセットは苦戦する。第6ゲームでようやくサービスゲームをキープするが、続く第7ゲームでフェデラーはポイントで先行するも、フェレールがこのゲームをキープし第2セットを落とす。
フェデラーのサービスゲームで始まった第3セット、1ポイント目をしっかり獲りサービスゲームをキープしたフェデラーは第4ゲーム15-40とブレークチャンスを迎え、2度目のチャンスでサービスライン付近に落ちたボールをドロップショットで決め、ブレーク成功する。
第6ゲームでも3度のブレークチャンスを掴むも活かせずにいたが、第8ゲームで0-40でマッチポイントを迎えたフェデラーはバックハンドのストロークをアウトとするが次のポイントでフェレールのストロークがジャストアウトとなりフェデラーが勝利した。
両者は16度目の対戦となり、フェデラーはフェレールに16戦全勝とした。
優勝したフェデラーは同大会2年ぶり6度目の優勝、マスターズでは22度目の優勝、キャリア80度目の優勝を飾った。
フェデラーは6月から好成績を残しており、ゲリー・ウェバー・オープンで優勝、ウィンブルドンで準優勝、先週のロジャーズ・カップで準優勝、そして同大会で優勝と好調を維持している。
《フェデラー ゲリー・ウェバー・オープン優勝の記事はこちら》《フェデラー ウィンブルドン準優勝の記事はこちら》《フェデラー ロジャーズ・カップ準優勝の記事はこちら》ロジャーズ・カップの決勝で大会期間中絶好調だった
JW・ツォンガ(フランス)に破れ、マスターズ300勝、キャリア80勝という記録を同時に達成できなかったものの、今大会2回戦(初戦)で
V・ポスピシル(カナダ)を下しマスターズ300勝を達成、フェレールを下し優勝したことによりキャリア80勝を達成した。
《フェデラー マスターズ300勝達成の記事はこちら》好調なプレーが続くフェデラー、25日から開幕する全米オープンで2008年以来6年ぶり優勝に期待がかかる。
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