男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)は8日、シングルス3回戦が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が第8シードの
M・ラオニチ(カナダ)を7-6 (7-5), 7-6 (7-5)のストレートで下し、2年連続ベスト8進出を決めた。
この試合、錦織はファーストサービスが入った時に73パーセントの確率でポイントを獲得し、9本のサービスエースを決めた。さらに、ビッグサーバーであるラオニチのサービスゲームを1度ブレークに成功して2時間6分で接戦を制した。
ラオニチのサービスから始まった第1セット、第1ゲームをラオニチがサービスキープしたところで、ラオニチが右肩の違和感を感じてメディカルタイムアウトを要求した。その後は、第5ゲームまで両者サービスキープとなるが、第6ゲームでラオニチにブレークを許してしまう。
第5・6・7ゲームと3ゲーム連取をラオニチに許すが、錦織が第8・9ゲームを取り返した。そして、第10ゲームでは錦織がラオニチの2度のセットポイントをしのいで3ゲーム連取した。最後はタイブレークの末に、1時間10分の大接戦で第1セットを先取した。
続く第2セットでは、第12ゲームまでお互いサービスキープのままタイブレークとなり、錦織が第1・2セットと2度のタイブレークを制して勝利をあげた。
準々決勝で錦織は、
F・ロペス(スペイン)とD・ティエムの勝者と対戦する。
世界ランク12位の錦織は、昨年の同大会3回戦で
R・フェデラー(スイス)を破り、準々決勝進出を果たした。今回は2年連続のベスト8となった。
また、錦織は先日のバルセロナ・オープン・サバデルでクレーコート初のタイトルを獲得しており、今回はクレーでの2勝目と世界ランキングでトップ10入りを狙う。
《錦織圭、5月中にトップ10の可能性も<世界ランキング>》一方、敗れたラオニチは、今大会上位シード勢が1回戦免除のため2回戦からの登場で2回戦は
J・シャーディ(フランス)を下しての錦織と対戦だった。
錦織とラオニチは、昨年6月のゲリー・ウェバー・オープンのダブルスでペアを組んでおり、準々決勝で
P・コールシュライバー(ドイツ)/ M・ヨージニ組に敗れるも、ベスト8入りを果たしていた。
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