男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)は6日、シングルス2回戦が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が主催者推薦により出場する
G・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-3, 6-1のストレートで下し、3回戦進出を決めた。
錦織はファーストサービスが入った時72パーセントの確率でポイントを獲得し、ガルシア=ロペスのサービスゲームを5度ブレークに成功して1時間4分で勝利した。
第1セット、錦織のサービスゲームから始まり、序盤は両者サービスキープで始まるも、錦織はガルシア=ロペスのミスの少ないハードヒットに苦戦する。第5ゲーム錦織のサービスゲームでは15-40とブレークチャンスをサービスエースとファーストサービスのウィナーでしのぎ、デュースに持ち込むもガルシア=ロペスにブレークを許す。
続く第6ゲームでは錦織がラブゲームでブレークバックに成功しゲームカウント3-3とする。
このころから錦織のストローク、アングルショット、ドロップショットを織り交ぜた展開にガルシア=ロペスはストロークにミスが目立つようになってきた。
再び第8ゲームで錦織はブレークに成功し第9ゲーム、最後はフォアのドロップショットを鮮やかに決めて第1セットを先取した。
第2セット、第1ゲームでは錦織がフォアのアングルショットでブレークチャンスを作り、続くポイントではコート外に追いやられた錦織はカウンターでバックハンドのダウンザラインを決めブレークに成功した錦織はガッツポーズと共に叫んだ。
このセット4ゲーム連続で獲得し第5ゲームではガルシア=ロペスがサービスキープをした後、第6ゲームでは錦織がキープ、第7ゲームでは再びブレークに成功し、第2セットではガルシア=ロペスにブレークチャンスすら与えず、最終的には錦織が快勝した。
スポーツチャンネルGAORA SPORTSで生中継され、試合直後に行われたインタビューで錦織は「セカンドセットを6-1で取れ、すんなり勝てるとは思っていなかった。(ガルシア=ロペスは)クレーコートに強い印象があり、出だしに苦労した。それでも第1セットにブレークバック出来てから8ゲーム連取できてプレーの内容は良かった。」
先にブレークを許した事について、「少し焦りがあった。ガルシア=ロペスはミスがほとんどなく、自分が耐え切れなくなってミスが増ていきポイントの取り方が分からなかった。その後、自分がより前に入っていって打つことが出来たので後半は自分のペースで出来た。」
遅い時間のコート状況について「昼に行われた1回戦の時は影が無く日に当たっていてコートが滑りやすかったが、それに比べて夜(2回戦)の方がやりやすかった。」
3回戦の
M・ラオニチ(カナダ)戦について「次も良いプレーをしたい。彼とは久しぶりの対戦でクレーでも強い相手。1日空くので体調を回復して次に臨みたい。」とコメントしている。
ラオニチとは2012年の楽天ジャパン・オープンの決勝で1度対戦しており、その時は錦織が勝利し楽天ジャパン・オープン初優勝を果たしている。
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