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男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は7日、シングルス決勝が行われ、第8シードの錦織圭(日本)が第6シードのM・ラオニチ(カナダ)に7-6 (7-5), 3-6, 6-0のフルセットで勝利、今大会初優勝すると同時にツアー2勝目を飾った。
第1セット、錦織は第2ゲームでラオニチのサービスゲームをブレークし、ゲームカウント3-0とリードする。
しかし、第5ゲーム、錦織は自身のサービスゲームでミスを重ねてしまい、15-40とラオニチに2本のブレークチャンスを与えてしまう。その後、ラオニチのバックハンドがネットし1本しのぐが、2本目で錦織はフォアハンドを強打するもこれがネットにかかり、ブレークバックを許す。ゲームカウント3-2とする。
以降互いにサービスキープを続け、迎えた第12ゲーム、ラオニチのサービスゲームで錦織は15-40と2本のセットポイントを握る。しかし、ラオニチに強力なサービスを放たれポイントを奪うことが出来ず、このセットはタイブレークへ突入する。
タイブレークで錦織は1ポイント目をラオニチにミニブレークされ0-1としてしまう。しかし、ラオニチの凡ミスにより3-3と追いつく。その後、錦織はネットに出るラオニチに対しバックハンドのパッシングショットを決め、6-4と再びセットポイントを握る。最後ラオニチのバックハンドがアウトし、第1セットは錦織が先取する。
第2セット、両者サービスキープを続けるも錦織は自身のサービスゲームである第8ゲームで30-40とラオニチにブレークチャンスを与えてしまう。そのポイントで錦織はラオニチのバックハンドスライスに対し、逆クロスへフォアハンドのショットを放つもアウトしてしまう。結果、ブレークを許しゲームカウント3-5とする。
続く第9ゲームで錦織はラオニチの時速228キロの強力なサーブをしっかりリターンし、ブレークポイントを握る。しかし、これを生かせずセットカウント1-1となる。
勝敗がかかった第3セット、錦織は第2ゲームで30-40とブレークチャンスを握る。最後、錦織はネットに出るラオニチに対しバックハンドのダウンザラインを決め、ゲームカウント2-0とリードする。そして、第4ゲームでも錦織はバックハンドのダウンザラインを決めゲームカウント4-0と、さらにリードを広げる。
錦織は第6ゲームでもラオニチのサービスゲームをブレークし、2時間8分で試合に終止符を打った。
両者は過去対戦したことがなく、今回が初対戦となっていた。
錦織は、今大会がツアー公式戦となった1973年以降で日本人初の優勝となる快挙を成し遂げた。
また、錦織は2008年のデルレイビーチ国際テニス選手権以来となるツアー優勝となった。昨年、米男子クレーコート選手権とスイス・インドアで決勝に進出するも準優勝に終わっていた。
錦織は、今大会1回戦で同胞の添田豪(日本)、2回戦で元世界ランク5位のT・ロブレド(スペイン)、準々決勝では第2シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)、準決勝では2006年全豪オープン準優勝者のM・バグダティス(キプロス)を破り決勝へ進出していた。
昨年の今大会でシングルス・ダブルスの2冠を達成したA・マレー(英国)は、シングルス準決勝でラオニチに3-6, 7-6 (7-5), 6-7 (4-7)のフルセットで敗れ、J・マレー(英国)と組んだダブルスでは準々決勝で第1シードのL・パエス(インド)/R・シュティエパネック(チェコ共和国)組に敗れていた。
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