男子テニスツアーのブリスベン国際男子(オーストラリア/ブリスベン、ハード)は4日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
錦織圭(日本)は元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)に7-5, 4-6, 3-6のフルセットで敗れ、自身6度目のツアー決勝進出を逃した。
この試合、12本のサービスエースを放った錦織は元王者ヒューイットと互角の打ち合いを展開した。しかし、第3セットに入り失速してしまった錦織は試合を通して2度のブレークを許してしまい、2時間30分の激闘の末に敗れた。
第3セットでヒューイットはファーストサーブが入った時に100パーセントの確率でポイントを獲得していた。
今回の対戦で錦織は元王者ヒューイットとの対戦成績を0勝2敗とした。
今大会は上位4シードの選手が1回戦を免除されているため、2回戦から登場した錦織は
M・エブデン(オーストラリア)、元世界ランク9位の
M・チリッチ(クロアチア)を下し、ヒューイットとの準決勝へ駒を進めていた。
昨年のブリスベン国際男子で錦織はベスト4進出を果たすも、
A・マレー(英国)との準決勝で怪我により途中棄権を余儀なくされた。
2007年にプロへ転向した錦織は、2008年のデルレイビーチ国際テニス選手権で予選を勝ち抜いて本戦出場。決勝では元世界ランク4位の
J・ブレイク(アメリカ)を逆転で破り、ツアー大会で初のタイトルを獲得。優勝は日本人男子のツアーで1992年に韓国オープンを制した
松岡修造(日本)以来16年ぶりの快挙となった。
さらに2012年の全豪オープンで錦織は、1995年のウィンブルドンで8強入りした松岡修造以来17年ぶりの日本人男子グランドスラムベスト8進出を果たした。同年の楽天ジャパン・オープンで2勝目をあげた。
そして、2013年のアメリカ国際インドアテニス選手権でツアー3度目の優勝を飾り、世界ランキングでは同年に自己最高となる11位を記録した。
一方、錦織に勝利した32歳のヒューイットは2001年の全米オープン、2002年のウィンブルドンで優勝を飾っており、これまでツアー通算28のタイトルを獲得している。
決勝でヒューイットは、第1シードの
R・フェデラー(スイス)と第8シードの
J・シャーディ(フランス)の勝者と対戦する。
【錦織圭 vs レイトン・ヒューイット 過去の対戦成績】
<2014年>
・ブリスベン国際男子準決勝 錦織圭 7-5, 4-6, 3-6 L・ヒューイット
<2011年>
・ウィンブルドン1回戦 錦織圭 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6 L・ヒューイット
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