男子テニスのシーズン開幕戦の1つであるカタール・エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード)は、世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)、同4位の
A・マレー(英国)らトップ10選手が5名も出場するなど注目が集まっている。
暦の関係から、2014年のカタール・エクソンモービル・オープンは201312月30日から始まるが、ナダルやマレーに加え、世界ランク3位の
D・フェレール(スペイン)、同7位のT・ベルディフ、同9位でディフェンディング・チャンピオンの
R・ガスケ(フランス)ら、豪華な顔ぶれの大会。
第1シードでエントリーしているナダルは、昨年のウィンブルドン以降は膝の怪我によりツアー離脱。そして治療とリハビリを終え、今年の2月に復帰すると、全仏オープンでは史上最多の8度目の優勝に加え、自身2度目の全米オープン優勝を含むシーズン10大会で優勝。
またナダルは、10月7日発表の世界ランクで再び1位の座へ返り咲いた。
一方、2008・2009年のカタール・エクソンモービル・オープンで2連覇を達成しているマレーは、2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得、その後の全米オープンで自身初のグランドスラム優勝。そして今年のウィンブルドンでは、77年ぶりに祖国にイギリス人としての栄冠を手にした。
しかし、今年9月に腰の手術を受けたマレーは2012・2013年のブリスベン国際男子で2連覇を達成しているが、来シーズンはブリスベン国際男子3連覇ではなく、再びドーハの地でシーズンをスタートさせる決断を下した。
またフェレールは、今年2度の優勝に加え7度の準優勝、過去最多となる9大会で決勝進出。世界ランクも3位と自己最高位で今シーズンを終えた。フェレールは2011年からニュージーランドはオークランドでの開幕戦で3連覇。今年は4連覇を狙わず、カタール・エクソンモービル・オープンへエントリーしている。
そして、今回がカタール・エクソンモービル・オープン初出場となるのがベルディフ。キャリア8大会での優勝を誇るベルディフは、バンコク・ドバイ・マルセイユと今季は3大会で準優勝を飾り、グランドスラムでは全豪オープン・ウィンブルドンでベスト8入り。4年連続となるATPワールド・ツアー・ファイナルにも出場した。
昨年覇者のガスケは、ドーハで優勝を飾りその後2月には祖国フランスのモンペリエ大会、10月のモスクワ大会と今季は3大会で優勝。シーズンを通して安定してトップ10を維持し、ATPワールドツアー・ファイナルには2007年以来2度目の出場を果たした。
カタール・エクソンモービル・オープンには上記選手に加え、
N・ダビデンコ(ロシア)、
G・モンフィス(フランス)、
F・ベルダスコ(スペイン)ら元トップ10選手も出場する。
1992年から行われているカタール・エクソンモービル・オープンは来年が22度目の開催。賞金総額109万6,910万ドルで、シングルスが32ドロー、ダブルスが16ドローで2014年1月4日まで熱い戦いが繰り広げられる。
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