男子テニスで世界ランク6位の
R・フェデラー(スイス)は、今季残すところあと2大会にも関わらず、未だATPワールドツアー・ファイナルへの出場権を獲得していないが、現在の素直な気持ちを明かしていた。
フェデラーは、同胞で親しい間柄の
S・ワウリンカ(スイス)が自身初となる最終戦出場も見えている今、ライバルだと言っても過言ではないワウリンカのATPワールドツアー・ファイナル出場には、例え自分が出場出来なくても、喜んで現実を受け入れる準備が出来ていると言う。
今季フェデラーは1大会でしか優勝がなく、ATPワールドツアー・ファイナルへのポイントレースでも8位と、ワウリンカの7位に次ぐ位置におり、同大会への出場権獲得には残る2大会での好成績が必須。
フェデラーもワウリンカも、今週祖国スイスで行われているスイス・インドアに出場してから、BNPパリバ・マスターズに臨む。
「もしスタン(ワウリンカ)が出場権を獲得出来たら、それはとても嬉しい事。もし自分が出られなくても、正直それほど気にしない。つまり、それは彼の方が今季は良いプレーをしていたという証拠だからね。」
「彼の好成績には、常に喜んでいる。それほどのライバル視はしていない。全ては今季最後の大会であるパリのマスターズ1000大会が終わった時点でどうなっているかさ。」
既にATPワールドツアー・ファイナルの出場権を獲得していた
A・マレー(英国)が欠場を表明した事により、今季獲得ポイントの上位9位の選手までが同大会へ出場出来る事になっている。
フェデラーは、スイス・インドアについて「祖国での大会だから、アドバンテージはある。この大会では、良いプレーをするために臨んでいる。そして、最終戦への切符を獲得するために戦っている。それでも現時点での最大の目標は、この大会に全力を尽くす事。」と、意気込みを語った。
「今週の大会もパリの大会も、1試合1試合を着実に戦うだけ。精神的には初戦にしっかり集中して、良い結果が出せたらと願っている。」とフェデラーは、1回戦を前に思いを語っていた。そのフェデラーは、月曜日に行われた1回戦では
A・マンナリノ(フランス)を6-4, 6-2のストレートで下し、好調なスタートを切った。
スイス・インドアの2回戦でフェデラーは、
D・イストミン(ウズベキスタン)と準々決勝進出をかけて戦う。
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