男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)に第4シードで出場している昨年覇者の
錦織圭(日本)が大逆転勝利で2回戦へ駒を進められたのは応援の力に助けられたと、自身のフェイスブックで綴った。
「たくさんの応援ありがとうございました!逆転できたのは応援の力です!!また明日の2回戦頑張ります!」と、錦織。
1回戦では元世界ランク8位の
J・メルツァー(オーストリア)と対戦し、錦織は第1セットをタイブレークの末に落とし、第2セットもゲームカウント2-5と、メルツァーがあと1ゲーム取れば錦織の敗退という状況に追い込まれた。
しかし、ディフェンディングチャンピオンの錦織は決して守りに入らず攻め続け、崖っぷちから5ゲーム連取する猛攻で第2セットを取り、セットカウント1-1とした。
第3セット、観客の声援を力に変えた錦織の勢いは止まらず、このセットだけで7本のサービスエースを決め、ファーストサーブが入った時には81パーセントの高い確率でポイントを獲得した。さらにメルツァーのサービスゲームを2度ブレークし、2時間7分で大逆転した。
敗れた32歳のメルツァーは、2010年の全仏オープンでベスト4進出経験があり、自己最高ランクは2011年4月に記録した8位。
今年はウィンブルドンで
R・フェデラー(スイス)を破る大番狂わせを起こした
S・スタコフスキ(ウクライナ)を3回戦で下し、ベスト16へ進出した。また、全米オープンの前哨戦であるウィンストン・セーラム・オープンでタイトルを獲得していた。
大逆転で勝利をものにした錦織は、2回戦でサウスポーのビッグサーバー
F・ロペス(スペイン)と対戦する。ロペスも錦織と同様に1回戦では
伊藤竜馬(日本)と対戦し、逆転勝利で2回戦へ駒を進めている。
錦織とロペスは今回が4度目の対戦となり、過去の対戦成績は錦織から見て1勝2敗としている。両者は今年のアメリカ国際インドアテニス選手権決勝でも対戦し、その時は錦織がストレートで勝利、ツアー3度目のタイトルを獲得した。
錦織の2回戦は、10月3日(木)センターコート第4試合に予定されている。
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