テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は30日、女子ダブルス1回戦が行われ、6年ぶりに現役復帰を果たした元世界ランク1位の
M・ヒンギス(スイス)が
D・ハンチュコバ(スロバキア)とのペアで登場したが、第1シードの
S・エラーニ(イタリア)/
R・ビンチ(イタリア)組に3-6, 5-7のストレートで敗れ、復帰後初の四大大会は初戦敗退となった。
この試合、元女王のヒンギスはアングルボレーやバックハンドの強烈なショットを放つなど、全盛期を彷彿とさせるプレーを披露した。しかし、最後はダブルフォルトを2本連続で犯してしまい、1時間26分で敗れた。
両ペアは今年W&Sオープン女子2回戦で対戦し、その時もエラーニ/ ビンチ組がストレートで勝利していた。
ハンチュコバとペアを組み約6年ぶりに公式戦へ出場したヒンギスは、今年のサザン・カリフォルニア・オープンで白星を飾った。その後は3大会連続の2回戦で敗れ、4大会目には初戦敗退を喫した。
ヒンギスは1997年3月に16歳6カ月という史上最年少で世界ランク1位を記録。シングルスに加えてダブルスでも好成績を残し、ダブルス世界ランク1位にのぼりつめるなど、1990年代終盤の女子テニスツアーの頂点に君臨していた。
また通算でシングルスが43、ダブルスは37のタイトルを獲得しているヒンギスは、世界女王の座を209週間維持した。
以前のインタビューで、シングルスでの復帰については「シングルスでの復帰はない。シングルスは、全く別の世界。」と、コメントしている。
ヒンギスは、9月22日に開幕する東レ・パンパシフィック・オープンにダブルスで出場する予定。
一方、勝利したエラーニ/ ビンチ組は、今年の全豪オープンで優勝を飾った。2回戦でエラーニ/ ビンチ組は、
A・クドリャフツェワ(ロシア)/
An・ロディオノワ(オーストラリア)組と対戦する。
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