男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/モントリオール、ハード)は9日、男子シングルス準々決勝が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が予選から勝ち上がった
M・マトセビッチ(オーストラリア)を6-2, 6-4のストレートで下し、危なげなくベスト4進出を果たした。
この試合、ナダルはファーストサーブが入った時に82パーセントの高い確率でポイントを獲得、さらにマトセビッチのサービスゲームを7度のブレークチャンスから3度のブレークに成功し、1時間18分で4強入りを決めた。
準決勝で世界ランク4位のナダルは、世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。両者の過去の対戦成績は20勝15敗とナダルが勝ち越しており、今回が36度目の対戦となる。
ロジャーズ・カップ男子で2連覇中のジョコビッチは、大会史上2人目となる大会3連覇を狙っている。唯一3連覇を達成したのは、1987年から1989年までの
I・レンドル(アメリカ)である。
今年、ナダルは全仏オープンで前人未到8度目の優勝と2度目の大会4連覇を達成。その時までは、今季出場した9大会全てで決勝進出、さらにそのうち7大会で優勝を飾るなど好調を維持していた。
しかし、10大会目であるウィンブルドン1回戦では
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大番狂わせに見舞われた。ナダルがグランドスラムで初戦敗退を喫すのは、2001年にプロ転向して以来初の事だった。
以降、ナダルはトレーニングや休養に時間をあてていた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
●
N・ダビデンコ(ロシア) vs. ○
V・ポスピシル(カナダ), 0-3 (途中棄権)
○
M・ラオニチ(カナダ)(11) vs. ●
E・ガルビス(ラトビア), 7-6, 4-6, 6-4
○N・ジョコビッチ(1) vs. ●
R・ガスケ(フランス)(7), 6-1, 6-2
○R・ナダル(4) vs. ●M・マトセビッチ, 6-2, 6-4
《ロジャーズ・カップ男子 対戦表》【ラファエル・ナダル vs ノヴァーク・ジョコビッチ 過去の対戦成績】※2011年以降から抜粋
【2013年 全仏オープン 準決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-4, 3-6, 6-1, 6-7 (3-7), 9-7
【2013年 モンテカルロ・マスターズ 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-2, 7-6 (7-1)
【2012年 全仏オープン 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-4, 6-3, 2-6, 7-5
【2012年 BNLイタリア国際男子 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 7-5, 6-3
【2012年 モンテカルロ・マスターズ 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-3, 6-1
【2012年 全豪オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 5-7, 6-4, 6-2, 6-7 (5-7), 7-5
【2011年 全米オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-2, 6-4, 6-7 (3-7), 6-1
【2011年 ウィンブルドン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-4, 6-1, 1-6, 6-3
【2011年 BNLイタリア国際男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-4, 6-4
【2011年 ムチュア・マドリッド・オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 7-5, 6-4
【2011年 ソニー・エリクソン・オープン男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 4-6, 6-3, 7-6 (7-4)
【2011年 BNPパリバ・オープン男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 4-6, 6-3, 6-2
■関連記事■
《ナダルとジョコビッチに不仲説》《ナダルがプロ転向以来初の初戦敗退、2年連続の大波乱<ウィンブルドン>》《「呪い」の1週目、フェデラーやナダルが餌食に<ウィンブルドン>》《錦織が使用するニューモデルのラケットが話題に》《錦織、本音語る「プレッシャー」「4大大会で勝つ」「ヒーローが2人いる」》《錦織、ベスト8進出と世界トップ10入り逃す<ロジャーズ・カップ男子>》■関連動画■
《フェデラーが黒塗りラケットで再始動!ATP男子ツアーマガジン Vol.181》《スター選手が参加した暗黒のエキシビションとは!?WTA女子ツアーマガジン Vol.6》《フェデラーが語った、ウィンブルドンで学んだこと!ATP男子ツアーマガジンVol.177》