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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日に女子シングルス決勝を行い、第23シードのS・リシキ(ドイツ)は、第15シードのM・バルトリ(フランス)に1-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝となった。
リシキは優勝していた場合、ドイツ人女性で1996年にタイトルを獲得した元世界ランク1位のS・グラフ(ドイツ)以来17年ぶりの優勝者となっていた。
試合後のスピーチでは涙ながらに「ちょっと圧倒されてしまった。彼女(バルトリ)は素晴らしいプレーをしていた。彼女に、また挑戦したいわ。」とコメントしたリシキ。そのリシキは今年のウィンブルドン決勝までをこう振り返っている。
「2週間戦ってきて疲れているわ。大変な試合がたくさんあった。タフなドローに当たってしまった。」
そして、リシキは今日の決勝戦に万全な状態で臨めなかったことを明かした。
「マリオン(バルトリ)はそれほどタフなドローではなかった。トップ選手との試合はそれ以外の選手との試合とは全く異なる。大変だし、試合も長くなる。へとへとになるラリーも増える。精神的にも肉体的にも今日は100%の状態にはなかった。今大会では3人の四大大会優勝者を下しての決勝進出だったし、一昨日はラドワンスカに対してフルセット9-7の戦いをこなした。マリオンの方が体力があった。今日はいつものプレーができなくて少し悲しかった。」
今大会リシキは1回戦で2010年の全仏オープン覇者で元世界ランク4位のF・スキアボーネ(イタリア)を、2回戦ではウィンブルドンの前哨戦であるAEGON国際オープン女子優勝者のE・ヴェスニナ(ロシア)を、3回戦では2011年の全米オープン覇者のS・ストザー(オーストラリア)を下し、あれよあれよという間に強豪をなぎ倒してベスト16入りを果たした。
そして迎えた4回戦では、第1シードでディフェンディング・チャンピンの女王S・ウィリアムズ(アメリカ)から大金星をあげ、その勢いは止まらず、準決勝では昨年の準優勝者である第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を下し自身初となるグランドスラム決勝進出を果たしていた。
「それでも素晴らしい大会だったわ。ベストなテニスを見せることが出来た。昨年の優勝者、準優勝者に勝つことが出来たしね。これは大きな出来事。今大会での経験で私のテニスは向上した。今日は難しい試合になってしまったけれど、今回の決勝での体験は将来、役に立つことでしょう。いつかチャンピオンになれることを信じているわ。」
リシキは、決勝での悔しい敗戦となったが、ウィンブルドンでの結果に満足した様子を見せた。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
《大会最終日スケジュール》
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