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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は27日、女子シングルス2回戦が行われ、クルム伊達公子(日本)がA・カダントゥ(ルーマニア)を6-4, 7-5のストレートで下し、ウィンブルドンでは1996年以来17年ぶりの2回戦突破と同時に、1968年のオープン化以降最年長となる3回戦進出を決めた。クルム伊達は3回戦で、第1シードで世界ランク1位のS・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。
2回戦を終えたクルム伊達は「スコア以上に疲れた。(カダントゥは)バックハンドでミスがなかったので、途中からフォアハンドにボールを集めるようにした。その辺りからポイントを取れるようになり、自分のリズムを作れた。」と、話した。
2回戦でクルム伊達は17本のウィナーを決め、さらにカダントゥのサービスゲームを7度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、1時間25分で勝利した。
今回の勝利で42歳のクルム伊達は、2004年のウィンブルドンで2回戦進出を果たした当時47歳のM・ナブラチロワ(アメリカ)の記録を更新した。
女王セリーナとの3回戦に向けて、クルム伊達は「わずかなチャンスに100パーセントの力を注ぎたい。2年前、V・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦したように、私は失うものが何もない。今のパワーテニス、そしてスピードテニスは2人(セリーナとヴィーナスのウィリアムズ姉妹)が作り上げてきたと思うので、今の時代に自分のテニスがどこまで通用するのか、そして自分自身も楽しめる3回戦にしたいです。」と、意気込みを語った。
2年前のウィンブルドンで初戦突破を果たしたクルム伊達は、2回戦でセリーナの姉であるヴィーナスと対戦し、7-6 (10-8), 3-6, 6-8の大接戦の末に敗れていた。
クルム伊達と3回戦で対戦する世界ランク1位のセリーナは、ウィンブルドンで過去5度の優勝を誇り、今年は大会2連覇と同時に6度目の優勝を狙う。
昨年の全仏オープンでセリーナは、グランドスラムを通してキャリア初の初戦敗退を喫すも、その後のウィンブルドンで優勝を飾った。さらに、ロンドンオリンピックで単複金メダル獲得、全米オープンでも優勝した。
そして、今年は全仏オープンで2002年以来11年ぶり2度目の優勝を飾ると同時に、グランドスラムでは通算16度目のタイトルを獲得。また、セリーナはM・シャラポワ(ロシア)の大会2連覇を阻止した。
現役復帰後、ウィンブルドンで初の2回戦突破を果たしたクルム伊達は、最後テニスファンに向けて「再チャレンジして、ウィンブルドンで初めて3回戦に進む事が出来ました。次はナンバー1の強敵セリーナとの対戦ですが、芝の上でどこまで出来るか、私自身も楽しみたいです。皆さんも、楽しんで見て頂ければと思います。」と、コメントした。
クルム伊達のウィンブルドン自己最高記録は1996年のベスト4進出で、その時は準決勝でS・グラフ(ドイツ)にフルセットで敗れている。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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