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女子テニスで元世界ランク1位のC・エバート(アメリカ)が、アメリカの大手スポーツチャンネルであるESPNで現在解説者を務めており、5月26日から始まる全仏オープンの優勝候補に世界ランク1位のS・ウィリアムズ(アメリカ)が有力であると語った。セリーナは現在、自身最多となる24試合連続勝利を記録している。
これまでセリーナは、試合中に劣勢に立たされたり、思うようなプレーが出来なかった場合、度々苛立つなどで冷静さを欠いてしまう事があった。エバートは最近のセリーナについて、以前より冷静に試合を進める事が出来るようになっている事を、セリーナの強さの理由にあげた。
「最近の彼女(セリーナ)のプレーを見ていると、ポイントとポイントの間で自分自身の感情をとても上手くコントロールしている。そして、自分のエネルギーもしっかりコントロールしている。しっかりエネルギーを節約して温存しながら試合を進めているの。」と、エバート。
加えて「今の彼女は、彼女独特のゾーンというか、彼女だけの世界のようなものを持っている気がする。今年の全仏オープンで優勝するためにも、それが必要になってくるでしょう。」と、語った。
全仏オープン史上最多優勝となる7度の優勝を誇るエバートは、セリーナの事を分析した。そして、クレーコートはセリーナが最も苦手とするサーフェースである事も認めつつ、セリーナがギアを上げる前の1週目にどれくらい良いプレーが出来るかも鍵になると語っていた。
同じくESPNでアナリストを務めるクリフ・ドライスデール氏もセリーナを優勝候補にあげている。
「思い出してもらいたい。今の彼女のサーブは、他を圧倒している。今年の全仏オープンは、今までよりコートがやや早い。その事は彼女(セリーナ)にとっては有利な要因となるだろう。」と、ドライスデール氏は話した。
さらに「2つ目に、今の彼女はかつてのように試合中にわめいたり叫んだりするような事がなくなった。以前より、かなり冷静に試合を進める事が出来ているんだ。その事は、確実に彼女が好成績をあげている大きな要因の1つになっている。」
そして、ドライスデール氏は「それに忍耐力もついている。かつてのように、神経質に状況を考える事がなくなった。精神的に、かなり良い状態にいる。今の彼女は誰にも負けないだろう。自分自身以外にはね。」と、今のセリーナの強さを語った。
現在セリーナは好調を維持しており、それは昨年の全仏オープンの初戦敗退から学んだと語っている。
昨年の全仏オープン前もセリーナは好調だった。クレー初戦だったアメリカのチャールストンで優勝。その後、ヨーロッパ入りしてマドリッドで優勝、ローマではベスト4入りしたものの準決勝のN・リー(中国)戦を前に棄権。出場した試合は17連勝して、全仏オープンを迎えていた。
当然、優勝候補の1人にあげられていたセリーナだったが、1回戦のV・ラッツアーノにまさかの敗退を喫し、グランドスラムでは1998年の全豪オープンで初めて本戦に出場して以来、自身初となる初戦敗退を喫していた。
先週行われたBNLイタリア国際女子の3回戦で勝利し、連勝記録を21へと伸ばした時、セリーナは「完璧なんてないわ。それは、昨年勉強させられた事。今でも危険地帯にいるわ。」と好調を続けながらも、各試合気を引き締めて臨んでいる事を明かした。
全豪オープンでは5度、ウィンブルドンでも5度、全米オープンでは4度の優勝を誇るセリーナ。全仏オープンは2002年に唯一の優勝を飾っているが、11年ぶりとなるローラン・ギャロスでのタイトル獲得は、自分自身との戦いになる。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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