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先週、男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデルで、クレーキングの称号に相応しいプレーを披露した元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は、同大会8度目で今季4度目の優勝を飾った。大会終了後にナダルは、毎年10月にR・フェデラー(スイス)の故郷であるスイスのバーゼルで行われるスイス・インドアへの出場する意向を明らかにした。
昨年のウィンブルドン以降、左膝の怪我のため7ヶ月のツアー離脱を余儀なくされたナダルは、今年2月の中南米のクレーシリーズから復帰。その後、先週のバルセロナまで6大会に出場し、その全てで決勝進出。さらに、今季ツアー最多となる4度の優勝を飾るなど、クレーキングとの異名を与えられた時の本来のプレーへ着実に近づいている。
自身54度目の優勝を決めたナダルは「本当に嬉しい。またこの大会で優勝するために、自分自身にとってとても大切な1週間だった。そして、あの苦しい時期を乗り越え、素晴らしい喜びの源にもなった。」と、優勝の喜びを語った。
加えて「今季は、ここまでまだ6大会しか出場していないけど、その全てで決勝進出を果たせているんだ。あれだけツアーを離れていたけど、まだトップ10にいるし、かつてのプレーを取り戻しつつある。」と、自身のプレーに手応えを感じていた。
そのナダルは今週の月曜日に、フェデラーの故郷であるバーゼルでのスイス・インドアへの出場を明らかにした。
スイス・インドアは、フェデラーが子供の頃にボールボーイを務めた事でも有名で、フェデラー自身も1998年にプロデビューして以来、2004年と2005年を除き全てのシーズンで出場していきた大会。
しかし、今シーズン開幕前に公表されたフェデラーのスケジュールでは、そのスイス・インドアが外れており話題になった。しかし、先月フェデラーは再び今年も同大会へ出場する意向を表明した。
ナダルは、同大会に2003年に初出場。翌2004年も出場したが、そのいずれも初戦敗退に終わっており、今年はその時以来9年ぶりのエントリーとなる。
10月21日から27日にかけて行われるATPワールド・ツアー500大会であるスイス・インドアは、フェデラー、ナダルに加え、前年度チャンピオンのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、M・ラオニチ(カナダ)、錦織圭(日本)、S・ワウリンカ(スイス)が出場を表明している。
地元大会への出場を、先月改めて明言したフェデラーは、同時に同大会と交わしていた出場への契約が昨年で切れたために、契約上の問題からスケジュールを公開した時点では未定にしていただけで、出場しないとは言っていないと語っていた。
フェデラーは「スイス・インドアに出場するよ。怪我で出場出来なかった時以外は、もう何年もバーゼルでプレーしているんだ。子供の頃は、大会のボールボーイもやっていたし、ジュニアの頃にも予選にチャレンジして、その時はA・アガシ(アメリカ)とボールを打ったりもしたんだ。」と、コメント。
フェデラーとナダルはこれまで29回の対戦しており、ナダルが19勝10敗と勝ち越している。今季も3月に行われたBNPパリバ・マスターズの準々決勝で対戦し、その時はナダルがストレートでフェデラーを下した。
現在、ナダルは数日間の休養をとっており、5月5日から開幕するムチュア・マドリッド・オープンへ向けて調整を続けている。その大会には、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)や前年度チャンピオンのフェデラーなど強豪が顔を揃える。
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