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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・オープン男子（アメリカ/インディアンウェルズ、ハード）は１１日、膝の怪我から復帰途中にいる第５シードのＲ・ナダル（スペイン）は３回戦を行う予定だったが、対戦相手のＬ・マイェール（アルゼンチン）が腰の怪我を理由に試合直前で棄権を申し入れたため、ナダルは思わぬ形で４回戦へ駒を進めた。

不戦勝についてナダルは「とても悪いニュースだった。ファンにとっても、マイェ―ルにとっても。彼と話をしたけど、とても悪いというわけじゃないようだね。ありがちな腰痛で、ウォーミングアップでサーブを打っている時に起きてしまったらしい。トレーナーが言うには、４・５日で良くなるだろうと言う事さ。重傷じゃなくて本当に良かった。」と、対戦相手のマイェ―ルを気遣っていた。

また、この日のインディアンウェルズには、選手達を驚かす出来事があった。この日の午前中、試合開始前の９時５５分に、マグニチュード５.１の地震があった。ナダルはこの日の朝に起きた地震の時には、試合へ向けてマッサージを受けていた。

「とても怖かった。初めての経験だったんだ。マッサージテーブルの上で横になって、試合への準備をしていたんだ。」とナダルは、地震に恐怖を覚えた事を語っていた。

また、今後のインディアンウェルズの天気予報で、しばらくは気温が高い日が続くと聞いたナダルは「それは膝や足、全てに関してとても良い事。今日のように、風もなく気温も高く、最高の天気の下で練習したり試合をするのは大好きなんだ。」と、膝の状態に気温も関係している事を明かしていた。

今大会３度目の優勝を狙うナダルは４回戦で、第２０シードのＡ・セッピ（イタリア）を5-7, 6-3, 6-4の逆転で下した予選勝者のＥ・ガルビス（ラトビア）と対戦する。この日の勝利でガルビスは、１３試合連続の勝利となった。

この日行われた試合結果は以下の通り。

○Ｒ・フェデラー（スイス）(2) vs. ●Ｉ・ドディグ（クロアチア）, 6-3, 6-1
○Ｒ・ナダル(5) vs. ●Ｌ・マイェール, 0-0 (途中棄権)
○Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(6) vs. ●Ｆ・マイヤー（ドイツ）(27), 6-4, 6-1
○Ｒ・ガスケ（フランス）(10) vs. ●Ｊ・ヤノヴィッツ（ポーランド）(24), 6-1, 6-4
○Ｇ・シモン（フランス）(13) vs. ●Ｂ・パイユ（フランス）, 3-6, 7-6 (7-5), 6-4
○Ｓ・ワウリンカ（スイス）(18) vs. ●Ｌ・ヒューイット（オーストラリア）, 6-4, 7-5
●Ａ・セッピ(20) vs. ○Ｅ・ガルビス, 7-5, 3-6, 4-6
●Ｊ・ニエミネン（フィンランド） vs. ○Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）, 3-6, 1-6

今大会の優勝賞金は１００万ドル。

《BNPパリバ・オープン男女シングルス対戦表》


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(翻訳・記事/弓削忠則)