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女子テニスツアーのGDFスエズ・オープン(フランス/パリ、賞金総額69万ドル、ハード)は29日、シングルス1回戦残り4試合と2回戦3試合が行なわれ、第2シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)が予選を勝ち上がったS・ボーゲル(スイス)を7-6 (7-4), 6-3のストレートで下し、今大会の初戦を白星で飾り、順当にベスト8進出を果たした。
第1セット、クヴィトバは4ゲームを連取してリードを奪い、最高のスタートを切る。しかし、これまで予選3試合を勝ち抜き、本戦1回戦でも勝利するなど、既に4試合をこなし勢いに乗るボーゲルに2度のブレークを許し、このセットはタイブレークへ。
しかし、再び集中を取り戻したクヴィトバは、タイブレーク序盤で2度のミニブレークに成功すると、ボーゲルの反撃を許さず、第1セットを先取した。
第2セットも先にブレークに成功したクヴィトバは、その後ボーゲルにブレークバックされ、第1セットと同じような展開になるかと思われたが、その後2度目のブレークに成功したクヴィトバが、1時間24分のストレートで勝利を飾った。
「この試合をどう戦うべきかわかっていた。だから、出だしはサーブの調子が良かったの。それがこの試合の鍵だったと思う。彼女(ボーゲル)はどんどん向かってくる厳しい選手だと知っていたから、今日は自分のテニスが出来て、とても嬉しい。だって、彼女も本当に良いプレーをしていたから。」と、クヴィトバ。
クヴィトバは準々決勝で、K・ラドノビ(フランス)とY・ウィックマイヤー(ベルギー)の勝者と顔を合わせる。ウィックマイヤーはこの日に行われた1回戦で、A・パブリュチェンコワ(ロシア)を7-6 (9-7), 4-6, 6-3で下しての勝ち上がり。
「彼女(パブリュチェンコワ)はとてもタフな相手。1回戦から彼女との対戦は、とても厳しいドローだった。第1セットが鍵だった。先にリードを許してしまったけど、前向きなプレーを続けたの。タイブレークでは、本当に良いプレーが出来た。」とウィックマイヤーは、厳しい試合を振り返っていた。
この日行われた1回戦では地元勢のV・ラッツァーノ(フランス)がM・リバリコワ(スロバキア)との予選勝者対決に臨んだが、ラッツァーノは風邪をこじらせるなど体調不良の中での対戦となり、4-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ、本戦での勝利とはならなかった。
「フルセットでの敗退には落胆している。だって、ストレートで勝てるチャンスもあった試合だったから。」と語るラッツァーノは、今季最初の大会として臨んだ全豪オープンの予選では、初戦敗退を喫していた。
またラッツァーノは「それでも予選3試合をしっかり勝てたし、今シーズンを地元パリの大会でこうして調子を上げる事が出来た事には満足しているわ。ちょっとホッとしている。まだまだ練習を積まなければならない事はたくさんあるけど、ここまでの勝ち上がりには満足している。」と、これを機に自身のテニスが好転する事を期待していた。
勝利したリバリコワは「今日は本当に厳しい試合だった。既に予選3試合を行っていたし、ちょっと疲れも感じていたから。彼女(ラッツァーノ)はとても良い選手で、これまでもビッグネームを何度も倒していた。去年の全仏オープンではS・ウィリアムズ(アメリカ)を下した試合を観戦していたから、彼女がどれだけ危険な選手か知っていたの。だからこうして勝つ事が出来て本当に嬉しい。」と、勝利の喜びをコメントしていた。
その他行われた1回戦では、第6シードのL・サファロバ(チェコ共和国)がL・ドミンゲス=リノ(スペイン)を2-6, 6-1, 6-1の逆転で、ラッキールーザーのK・ベルテンス(オランダ)がT・パスゼック(オーストリア)を6-4, 7-5のストレートで下して2回戦へ駒を進めた。ベルテンスはL・フラデカ(チェコ共和国)がウィルス性疾患のため大会直前に欠場を表明して、ラッキールーザーとして本戦入りし、その幸運を生かした。
サファロバは当初、今大会への出場を予定していなかったものの、直前でリクエストした主催者推薦枠を得る事が出来て、エントリーに至っていた。
2007年と2010年で準優勝していたサファロバは「この大会には良い思い出がたくさんあるし、ここへ帰って来る事も大好きなの。人々も街も最高だから。」と、大会への思いを語っていた。
リバリコワは第1シードのS・エラーニ(イタリア)と、サファロバはA・コルネ(フランス)と、ベルテンスは第4シードのD・チブルコワ(スロバキア)と2回戦で対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
○L・サファロバ(6) vs. ●L・ドミンゲス=リノ, 2-6, 6-1, 6-1
○Y・ウィックマイヤー vs. ●A・パブリュチェンコワ, 7-6 (9-7), 4-6, 6-3
●T・パスゼック vs. ○K・ベルテンス, 4-6, 5-7
○M・リバリコワ vs. ●V・ラッツァーノ, 6-4, 3-6, 6-3
【2回戦】
○P・クヴィトバ(2) vs. ●S・ボーゲル, 7-6 (7-4), 6-3
○M・バルトリ(フランス)(3) vs. ●C・マーケイル(アメリカ), 7-5, 6-1
●R・ビンチ(イタリア)(5) vs. ○M・バーテル(ドイツ), 6-4, 1-6, 3-6
今大会の優勝賞金は9万4355ユーロ。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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