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女子テニスツアーのGDFスエズ・オープン(フランス/パリ、賞金総額69万ドル、ハード)は29日、シングルス1回戦残り4試合と2回戦3試合が行なわれ、第3シードで地元勢のM・バルトリ(フランス)が2回戦に登場し、C・マーケイル(アメリカ)に7-5, 6-1のストレートで勝利、詰め掛けたファンを勝利で沸かせた。
今大会、上位シード4選手が1回戦を免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だったバルトリは、試合序盤マーケイルに主導権を握られ、ゲームカウント1-3とリードを許してしまう。
その後もマーケイルはリードし、ゲームカウント5-4とサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。そのゲームも40-15とセットポイントを握ったマーケイルだったが、そこから試合の流れがバルトリに傾き、ゲームカウント5-5となる。
以降バルトリは、マーケイルに1ゲームしか与えず1時間25分のストレートで勝利を飾り、準々決勝進出を決めた。バルトリは昨年も初戦となる2回戦で、P・マルティッチ(クロアチア)に同じような展開から、全く同じスコアで勝利を飾っていた。
「この会場へこうして戻って来れて、試合が出来る事に喜びを感じている。第1セットは、ちょっと複雑だった。それでも、何度かセットポイントをしのぐと、逆転に成功する事が出来て、第2セットでは素晴らしいプレーが出来た。全米オープンでは彼女(マーケイル)に敗退していた。その時はベースラインにずっとステイしていたから、今回はもっと攻撃して、ネットへももっと出るようにして、長いラリーを避けたのが勝因だと思う。」
と試合を振り返り勝因を語ったバルトリは、昨年の今大会では決勝戦でA・ケルバー(ドイツ)に敗れたものの準優勝を飾っていた。今大会初優勝を目指すバルトリは、準々決勝でM・バーテル(ドイツ)と対戦する。この日の2回戦でバーテルは、第5シードのR・ビンチ(イタリア)を4-6, 6-1, 6-3の逆転で下す金星を飾っていた。
バーテルは「第1セットは大切なポイントで、良いプレーが出来なかった。それでも、試合の主導権は渡していないと感じていたの。第2セットは自分のレベルを上げる事が出来て、より攻撃的になっていった。サーブの調子も上がったから、その事でリターンゲームも、もっとリスクを負ったプレーが積極的に出来るようになったの。」と、試合中に徐々に調子を上げていった経緯を語っていた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【1回戦】
○L・サファロバ(チェコ共和国)(6) vs. ●L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 2-6, 6-1, 6-1
○Y・ウィックマイヤー(ベルギー) vs. ●A・パブリュチェンコワ(ロシア), 7-6 (9-7), 4-6, 6-3
●T・パスゼック(オーストリア) vs. ○K・ベルテンス(オランダ), 4-6, 5-7
○M・リバリコワ(スロバキア) vs. ●V・ラッツァーノ(フランス), 6-4, 3-6, 6-3
【2回戦】
○P・クヴィトバ(チェコ共和国)(2) vs. ●S・ボーゲル(スイス), 7-6 (7-4), 6-3
○M・バルトリ(3) vs. ●C・マーケイル, 7-5, 6-1
●R・ビンチ(5) vs. ○M・バーテル, 6-4, 1-6, 3-6
今大会の優勝賞金は9万4355ユーロ。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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